萩原利久が語る、映画『朽ちないサクラ』への思い「以前から警察官役を演じてみたいと思っていました」
『孤狼の血』シリーズの柚月裕子による、シリーズ累計40万部を突破した異色警察小説『朽ちないサクラ』が実写映画化され、6月21日から全国公開される。本来捜査する立場にない県警の広報職員・森口泉(杉咲花)が、親友の新聞記者・津村千佳(森田想)の変死事件の謎を独自に調査し、自責と葛藤を繰り返しながら、真相に迫っていく。泉のバディ的存在として、泉への好意を隠しながらも献身的にサポートする年下同期の磯川俊一を演じたのが萩原利久だ。登場人物それぞれの正義が渦巻き、さまざまな疑惑が噴出していく重層的な警察×サスペンス×ミステリー映画『朽ちないサクラ』において、萩原が演じる磯川はとてもクリーンでピュアな輝きを放っている。子役からキャリアをスタートさせて約16年。『美しい彼』シリーズでのブレイクも記憶に新しいが、年々縦横無尽な活躍を見せている萩原に話を訊いた。 【画像を見る】萩原利久が語る、映画『朽ちないサクラ』への思い「以前から警察官役を演じてみたいと思っていました」
『朽ちないサクラ』出演を通じて、得られた経験とは
──『美しい彼』でご一緒した遠藤里紗プロデューサーからのオファーで『朽ちないサクラ』の出演が決まった時はどう思いましたか? 嬉しかったですね。一度ご一緒した方とまた別の作品でご一緒できるのは、ひとつの作品から繋がっていく感覚を一番感じる瞬間でもあります。2回目となると1回目以上に良いものにしたいという気持ちが生まれますし、また次に繋がるようにもしたいと思いますよね。ただ、『朽ちないサクラ』は1年以上前に撮影したんですが、その頃は『劇場版 美しい彼~eternal~』の公開タイミングでもあって、『朽ちないサクラ』の衣装合わせや『美しい彼』の舞台挨拶で気付いたら一週間毎日遠藤さんと一緒にいたのが不思議であり面白かったです。 ──(笑)遠藤プロデューサーは「萩原さんが初めての刑事役を演じることで、好⻘年のイメージを保ちながらも新しい⼀面が⾒えたら」という期待を込めたそうですが、実際に初の警察官役を演じてみてどうでしたか? たくさんの刑事モノの作品が存在していて、俳優であればどこかのタイミングで経験することは珍しくないので、以前から「警察官役を演じてみたい」と思っていました。10代の時は学生役が多く、専門職の役を演じる機会が少なかったんですよね。20代になって、今回演じさせていただくことが決まり、「自分は子どもから大人になったんだな」と改めて実感しましたし、楽しみという部分も含めてちょっとソワソワしました。つくりものとはいえ、現場に警察手帳があるとワクワクしましたね。