「更年期の止まらない汗…どうしたらいいのでしょうか?」対処法を産婦人科医師が回答
女性の体ならではの、ちょっとした悩みや疑問。病院に行くほどでないけど、専門家の意見を知りたい!今回は、更年期の汗のかき方について質問。どこに、どんなふうに汗をかくか。その理由、注意する点なども聞いてみた。 【写真】更年期の体重増加を防ぐために必要な6つのこと ▼お話を伺ったのは……産婦人科医・上野啓子先生
Q、更年期の汗のかき方はどんな風ですか? かく場所や原因、対処法を教えてください。
A、顔や頭を中心に上半身が急に発汗する、いわゆる“ホットフラッシュ”が更年期の汗のかき方。ホルモンを補充することで緩和する可能性があります。 「更年期障害の代表的な症状でもある“ホットフラッシュ”は、顔、頭、背中や胸部など上半身に起こるのぼせや火照りや発汗のことを言います。 女性ホルモンである、エストロゲンとプロゲステロンの分泌量が急激に減ってホルモンバランスが崩れることが原因です。突発的に熱くなり汗がダラダラと止まらなくなるのがとても厄介。特に顔に汗をかいてしまうと隠しようがないので、仕事中に起こることに悩む方が多くいらっしゃいます。 医学的にはホルモン補充療法というものがあり、更年期で減っていくエストロゲンやプロゲステロンを補充することで改善します。飲み薬、貼り薬、塗り薬があり、産婦人科で処方してもらえます。 貼り薬はパッチのような小さなもので、腹部に貼っておくだけで済み手間がかかりません。肌がかぶれたりしないのならば、貼り薬がおすすめです。 ただ、ホットフラッシュが必ずしも更年期のせいとは限りません。似た症状が、高血圧や甲状腺疾患でも起こります。また、高血圧の薬の副作用でもホットフラッシュが出る場合が。心当たりのある方は、そういった可能性も疑いながら向き合うことが大切です。