トヨタ「シエンタ」対ホンダ「フリード」大人気コンパクトミニバン、徹底比較!買うならどっちがおすすめ?
とくに、新型フリードでは、高速道路などで効果を発揮する「ACC(アダプティブクルーズコントロール)」が進化した。先行車がいない場合は設定した車速を自動で維持し、先行車がいる場合は自動で加減速を行うことで、適切な車間距離を保つシステムだ。新型では、このACCが渋滞追従機能付きとなった。渋滞などで先行車が停止すると自車も自動で停止し、先行車が再び発進すると一定の操作で追従を再開することで、渋滞時の疲労を軽減する。
シエンタにも、同様の機能「レーダークルーズコントロール」があり、こちらも渋滞時の追従機能を採用。ただし、最上級「Z」グレードのハイブリッド車には、停止保持機能があるが、ほかのタイプにはない。そのため、停止保持機能なしのタイプでは、先行車が停止した時は先行車に続いて停止するものの、その後システムは解除。追従を再開する場合は、通常のアクセル操作などが必要となる。 ほかにも、シエンタの先進安全装備では、グレードによって機能の有無がある。例えば、駐車時の運転支援を行う「トヨタチームメイト」の一機能である「アドバンストパーク」。これは、駐車時にスイッチを押すだけで、クルマがステアリングやアクセル、ブレーキ、シフトなどの全操作をほぼ自動で行う機能だ。バック駐車に加え、前向き駐車、バック出庫、前向き出庫といったさまざまな駐車をサポートし、とくに狭い場所での駐車が苦手な運転者などには便利な機能だ。
ただし、この機能は、やはりZグレードのハイブリッド仕様にオプション設定しているものだ。ほかにも、Zグレードでは、前述のとおり、10.5インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plusをオプションから標準装備に変更するなど、装備の充実度が高い。そのぶん、後述のように価格も上がるが、いずれにしろ、シエンタは、グレードによる装備や機能の差が大きい傾向にあることは間違いない。 ■シエンタとフリードの価格を比較
【関連記事】
- 【写真】日産、2026年までに「30車種導入」で挽回なるか。日本とアメリカの日産車ラインナップを見る
- 【写真】RX-9にタイプR…DB12と見たスポーツカーの未来。2000GTから今に至るまで変わらない普遍の意義
- 【写真】カワサキの最新モデル、昭和を感じるネオクラシック「メグロS1」と「W230」。その元になった「250メグロSG」や「W650-W1」、さらに兄貴分になる「メグロK1」や「W800」も含めて、ディテールを紹介
- 【写真】ベース価格3875万4040円、V型12気筒エンジン搭載のロールス・ロイス新型「ゴースト・シリーズⅡ」の全容。内外装やバリエーションを見る
- 【写真】モト・グッツィ「V100マンデッロ」のディテール。ローライダーのダイナミズムと本格ツアラーの快適性を融合した新機軸