少子化によって「公的年金」がなくなることはあるの? 持続させるための「財政検証」とは一体何?
出典:国民年金機構「国民年金保険料の変遷」より筆者作成 取り組み②:公的年金の積立金運用 公的年金制度では、将来の年金給付を確保するために保険料の一部が「年金積立金」として積み立てられており、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が管理・運用を担っています。 年金積立金の運用は、長期的な観点から安全性と効率性を重視して行うことと定められており、毎年度実績が確認されています。参考までに、過去10年間の年金積立金の運用状況は表2の通りです。 表2
出典:厚生労働省「年金積立金の運用実績の収益額の推移」より筆者作成 年金積立金の運用実績は比較的安定的に推移しており、令和5年度までに累積で約164.5兆円がプラスの収益になっています。財政検証や公的年金の積立金運用といった取り組みによって、公的年金制度は今後も持続可能であると考えられます。
公的年金制度に関心を持ちましょう
本記事では、公的年金制度と財政検証の内容、そして公的年金制度の持続可能性をご説明しました。 年金保険料は、財政検証という収支のバランス調整によって年々増加しています。一方で、保険料の一部を積立金として運用することで財源の確保も行われています。保険料を負担する当事者としては、公的年金をなくさないように、公的年金制度に関心を持ち続けることが大切です。 出典 厚生労働省 令和5年(2023)人口動態統計月報年計(概数)の概況 厚生労働省 30~40代のみなさんへ 日本年金機構 国民年金保険料の変遷 厚生労働省 年金積立金の運用実績の収益額の推移 厚生労働省 教えて!年金積立金運用 運用状況はどうなっているの? 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部