平気で「ちらし寿司の素」買う人の盲点【ごはん編】、「残念すぎる酢飯」が多い、その驚きの裏側は?
しかし、そうではありません。ちらし寿司のおいしさは「酢飯」が決めるのです。 ちらし寿司というより、寿司というものは「酢飯(シャリ)」のおいしさが決め手といっても過言ではありません。 いい「お酢」と「砂糖」と「塩」で作れば、酢飯は本当においしいものです。 「お酢の酸味」と「アミノ酸のうま味」「砂糖の甘み」「塩のしょっぱさ」がご飯と絡み合って、「和食の究極のおいしさ」が表現されているのが「酢飯」だと私は思います。
酢飯がおいしければ、それだけでちらし寿司は半分成功したようなもの。 逆に言えば、酢飯がおいしくなければ、どんなにいい具材を使っても、豪華なトッピングをしても、おいしいちらし寿司はできません。 そのぐらい、寿司において、酢飯は重要な位置を占めるものなのです。 ちなみにお酢の作り方、市販の寿司に使われる添加物については『食品の裏側』でも述べているので、興味のある方はご覧ください。 次回の記事では、【具材編】としてちらし寿司の具材の残念な真実を掘り下げつつ、「本当においしいちらし寿司の作り方」も紹介したいと思います。
*本記事の後編:平気で「ちらし寿司の素」買う人の盲点【具材編】
安部 司 :『食品の裏側』著者、一般社団法人 加工食品診断士協会 代表理事