賃貸の入居、年齢を理由に断られないのは60代まで。専門家が教える、終の棲家を探すときのポイント。取り壊しの有無、病院への交通アクセスなど
◆『好き』を探す 終の棲家を探すときに、ひとつ注意してほしいことがあります。それは引っ越し先が10年、20年で取り壊しや建て替えにならないか、という点です。 最後に住む家は、自分の寿命より長持ちしそうな物件を選ぶようにしてください。 住むエリアで『家』にかかる費用も大きく変わるので、自分のセカンドライフプランは早めから意識しているほうが良いでしょう。 現役時代は仕事が中心なのでアクセス重視ですが、毎日通勤しないのであればスーパーや病院など生活の利便性が重要になってきます。 故郷や昔転勤で住んでいた場所、学生時代を過ごした地、旅行で気に入った地など、楽しみながら終の棲家のためのエリア探しをしてみませんか。 試し住みも、賃貸物件なら気軽です。 子どもの校区なんて考えなくてよくなった世代ですから、ぜひご自身の『好き』を探してみてください。 郊外なら地価も下がるでしょうから、高齢者に快適な平屋を建てやすくなるでしょう。
◆おひとりさま 「おひとりさま」なら、頼れる身内が近くに住んでいる物件を選んだり、身元保証や高齢者サポート等をしてくれる存在の確保をしたりすることも検討しましょう。 自分が認知症になったり、病気になったりしても、すぐに来て対応してくれる存在がいるとなれば、家主側も安心して貸すことができますし、自分自身も心強いはずです。 見守りサービスを利用すれば、万が一のときもすぐに見つけてもらえるので事故物件にもなりません。 今はそのような事業者もたくさんできているので、若いうちからサービスの内容を確認しておくことが重要です。 サポート費用はかかりますが、人に動いてもらう以上仕方がありません。 費用を払って、安心を買う時代に入った(家族を頼らない)と割り切りましょう。 経済力や任意後見手続き、見守り等で、家主側の不安をカバーできます。そこまで備えておけば、貸さない人はいないはずです。