乳がんを経験した「日本一バズる経済アナリスト」こと、馬渕磨理子さん。「とにかく健診へ行って」インタビューで明かす
どこのクリニックで検査した?
多忙な女性は、検査に割く時間すら取りにくいのが現状かもしれない。馬渕さんが予約を取ったのは新橋にある「患者目線のクリニック」。 「すぐ検診に行きたいと思ったらオンラインで予約、翌日検査に行けるクリニックでした。そうでないと私には無理でしたね」。そこで届いた乳がん疑いの結果を手に、細胞診へ進み、その後専門病院で手術。「正直、これまでほぼ検診を受けていませんでした。仕事優先で自分の体調をあまり大切にできていなかった。今も転移、再発の可能性は抱えているので、不安はありますが、番組のおかげで早期発見ができて、仕事に復帰できたことに感謝しています。もしかしたら数年後にステージが進んだ状態で発見となっていたかもしれません」
仕事への支障は?
闘病の経験は仕事の受け方にも変化をもたらした。「私は就活で全滅して社会に出てきているので、お仕事のお声がけをいただくと本当にありがたくて、どんなに忙しくても断ることができないまま40歳まできてしまいました。病気になって初めて、断る勇気を覚えました。私だからご依頼いただいている仕事もありますが、もちろん全部がそうではなく、代わりがいる仕事もたくさんある。 全部ひとりで背負わなくてもいいんだ、そういうことにも改めて気づかされたのはがんのおかげでしたね。絶対全部キャッチして逃さないという姿勢から、私だからご依頼をいただいたと思うお仕事をメインでお受けするようにと仕事への向き合い方が変わりました」
費用の面でアドバイスは?
「一般的にがんに対しては国のサポートも手厚く、公的保険などのサポートもあります。でも結局は貯金を切り崩すことになる。ですから貯金とは別に最低限20~30万円くらいは、入院や手術に備えて持っていたほうがいいですね。 がん以外の病気や交通事故なども、やはり誰にも起こりうることなのでストックしておいたほうがいいでしょう。お金のことをあまり気にしていると安心して治療も受けられないですから。資産形成には新NISAも有効。最近は株価が大きく変動していますが、株価って長い目で見ると基本的に上がっていくものなので、緩やかに資産形成はできると思っています。さらにNISAは自由に引き出せるのも利点。お財布くらいの感覚でやってほしいなと思います」