作家・百田尚樹氏が会見(全文1)ヘイトスピーチや差別扇動、一度もしてない
不当とも思えるような条件を突き付けられた
いくつか不当とも思えるような条件を突き付けられたわけですが、そのうちの1つを読みます。百田尚樹氏講演会、現代社会におけるマスコミの在り方、これがテーマですね、に関しては、百田氏が絶対に差別を行わないことを誓約した上で、講演会冒頭で今までの差別扇動を撤回し、今後、準公人として人種差別撤廃条約の精神を順守し、差別を行わない旨を宣言する等の、すいません、文章長いですね。 通訳:大丈夫です。 百田:等の、特別の差別防止措置の徹底を求めます。その次に、同時にこの条件が満たされない場合、講演会を無期限延期、あるいは中止にしてください、こうあります。これは分かりやすく言いますと、私のこれまでの発言をヘイトスピーチであると勝手に決め付けて、そしてそれをまず講演の前に、これを私に謝罪、撤回して、そして今後は二度とそういう発言を行わないということを私にまず宣誓させるということです。これは私の過去の発言、そして未来の発言さえも、全て彼らがコントロールするということになります。 当然、この要求を突き付けられた実行委員会は、これをはねのけました。すると、反レイシズム情報センターの人たちは諦めません。執拗に実行委員会の人たちと交渉をして、で、その交渉の席で、ほとんど脅しともいえるような発言を何度も繰り返しています。例えばこういう発言があります。百田尚樹の講演を聞いてショックのあまり私は自殺するかもしれない。これは女性です。そうしたときに実行委員会はどう責任を取ってくれるのかと。そんなに怖いなら聞かなければいいと思うんですが。 さらに、もし百田尚樹が講演をすれば、そこに、講演会場でどんな騒動が起こるか分からない、こう言いました。そういういわゆる暴力事件が起こった場合に実行委員会は果たして責任を取れるのかと、こういう発言もありました。これらは刑法上、明らかな脅しではありません。法律的に。非常にグレーゾーンな脅しに近いんですけれども、こういうことを繰り返し交渉の場で言われて、実行委員会のほうは根負けしたといいますか、ノイローゼになったといいますか、精神が参ってしまいました。 ちなみに実行委員会は大学の1年生と2年生が中心です。19歳、二十歳がメインです。そういう社会経験のない若者に34歳の主宰者である、いろいろ経験豊富な男性がいろんな手で圧力をかけたというのが実態です。実行委員会は万が一の事態にならないように警備会社にも非常に多くの警備を依頼したようです。しかしながら警備が大きくなり過ぎて、大学祭の他のイベントにどうも影響があるということで、彼らは最終的に講演を中止にしました。分かりやすく言いますと、実行委員会にそこまでのことを、大きな警備を要求するほどにいろいろ反レイシズム情報センターは圧力を加えたということです。