優勝候補・大津は危なげなく初戦突破

前橋育英はオノノジュ（手前）が千金弾を奪取。エースの面目躍如だ。写真：福冨倖希

［高校選手権・１回戦］12月29日 　12月29日、第103回全国高校サッカー選手権の１回戦・第１試合の８ゲームが開催され、首都圏各会場で熱きバトルが繰り広げられた。 【動画】前育のエース・オノノジュの技あり弾、矢板中央・平野の鮮烈ゴラッソをチェック！ 　１回戦屈指の好カードとなった前橋育英と米子北による東西プレミアリーグ勢対決は、立ち上がりからがっぷり四つに組む展開。均衡が破れたのは前半19分だ。前橋育英は右サイドのDF瀧口からのクロスにニアで呼応したプレミアEAST得点王、FWオノノジュが右足で合わせてゴールに流し込んだ。前橋育英は後半19分に一気呵成のカウンターからFW佐藤が決めて追加点。上州のタイガー軍団が難敵を２対０で退けて、２回戦進出を果たした。 　西の横綱・大津は柏の葉で福井商と対戦。序盤から猛攻を仕掛けながらも福井商の堅守を崩せなかった大津は、前半35分、ついにゴールをこじ開ける。右サイドからのハイクロスをファーで待ち構えたMF兼松がドンピシャヘッド。豪快に先制点をもぎ取った。後半も攻勢を緩めない大津は21分にFW岩中も頭でねじ込んで２－０。その後もラッシュを決め込んだ大津が４対０の快勝を収めている。 　２大会前の覇者である岡山学芸館と北関東の雄・矢板中央が対峙した一戦は１点を争う好ゲームに。矢板中央は再三チャンスを掴むも、岡山学芸館のGK福地の好守を中心とした守備に手を焼き、スコアレスでハーフタイムを迎える。後半はさらに一進一退の攻防戦にもつれ込み、そのなかで先手を取ったのは矢板中央だった。後半17分、敵陣に切れ込んだMF平野が鮮やかなミドルを突き刺してリードを奪う。同38分にFW堀内が“次の１点”を奪った矢板中央が岡山学芸館の追撃を１点に封じ、２対１で強豪対決を制した。 　 　１回戦・第１試合の結果は以下の通りだ。 【12月29日／１回戦・第１試合】 滝川二（兵庫） 2-1 山梨学院（山梨） 金沢学院大附（石川） 0(4PK3)0 鹿児島城西（鹿児島） 高知（高知） 2-0 専大北上（岩手） 前橋育英（群馬）2-0 米子北（鳥取） 矢板中央（栃木） 2-1 岡山学芸館（岡山） 大津（熊本） 4-0 福井商（福井） 正智深谷（埼玉） 2-1 長崎総科大附（長崎） 龍谷富山（富山） 0(5PK4)0 那覇西（沖縄） 【12月28日／１回戦・開幕戦】 帝京（東京Ｂ） 2-1 京都橘（京都） 構成●高校サッカーダイジェスト編集部