オーナーが語る!「NC750X」ってぶっちゃけどうなのよ!?【オーナーレビューまとめ】
ウェビックコミュニティのMyバイクより、実際に乗っている・乗っていたオーナーの声を基に様々なバイクを紹介する「オーナーレビューまとめ」。 今回は、ホンダ「NC750X/DCT」についてオーナーの生の声をお届けします! 【画像】NC750Xの評価やユーザーの愛車をギャラリーで見る(10枚) 文/Webikeプラス 谷田貝 洋暁
ぶっちゃけホンダ「NC750X」ってこういうバイク!!
2024年現在、世界的なアドベンチャーバイクブームが巻き起こっていますが、少なくとも日本国内でのアドベンチャーブームに火がついたのは、間違いなくこのNC750Xの功績によるところが大きいでしょう。 2012年2月の登場時、NC750Xの排気量は現在の745ccではなく699ccで、名前もNC700X(型式:RC63)でした。ネイキッドスタイルのNC700S(型式:RC61/日本国内では2024年現在カタログ落ち)、スクータースタイルでAT仕様のインテグラ(型式:RC62/同じくカタログ落ちで現代のX-ADVのご先祖様)とともに、「ニューミッドコンセプト」シリーズ(通称:NC3兄弟)としてデビューしたのです。 このNC3兄弟はエンジン、メインフレームはもちろん、スイングアームや前後ホイールまで共用するプラットフォームモデル。これら兄弟をみてわかるとおり、NC700Xに“どんな道でも走ることができる”というアドベンチャーバイク的なオフロード要素はありません。あくまで“X”、つまりクロスオーバーモデルであり“未舗装も走れそうな雰囲気”を持ったバイクとして出生。このキャラクターはモデルチェンジでNC750Xとなった現在も基本的に変わっていません。 ただ2012年のデビュー当時、NC700Xは大型バイクの中ではかなりリーズナブルでした。ABS付きで70万円を切るバーゲンプライス。それに3パッケージのパニアシステムにフォグライト、エンジンガード風のフォグライトステーなどなどのアドベンチャーバイク的な純正アクセサリーも豊富でこれらのオプション類も安く、20万円あればステー類含めて3パニア化できるくらいの魅力的な価格設定。これが2012年当時の国内需要にピッタリ合致! “世界一周のようなアドベンチャー旅に憧れるけど走るのは日本国内。しかも未舗装路はほとんど走らない”というライダーのハートをガッチリ鷲掴みしてNC700Xは売れに売れたというわけです。 しかも、このムーブメントはどうやら世界的なものだったようで、NC700Xの登場から2年後の2014年にVストローム1000(型式:VU51A/現在のVストローム1050)が国内モデル化した際には、世界のアドベンチャーバイクの需要状況を説明するのに、“売れすぎて比較にならないNC700X系除いて”なんて注釈のついたデータがプレス発表会で使われたほどでした。国産、外車メーカーがこぞってアドベンチャーバイクをリリースする2024年現在の状況は、この2012年のNC700Xの登場があってこそと言っても過言ではありません。 さて、現代のNC750Xはというと、2014年に排気量を745ccまでアップして車名をNC700XからNC750X(型式:RC72)へ改名。2016年(型式:RC90)で外観や前後のサスペンションをグレードアップ。2021年モデル(型式:RH09)ではフルモデルチェンジが行われ、動力性能を向上させたパワーユニットを新設計フレームに搭載。同時に電子制御スロットルを新たに採用して電子制御まわりの機能を最新化しています。 いくつかのバリエーションモデルがあるのもNC750Xの特徴です。スタンダードであるギヤ付きのモデルに加えて、AT限定免許でも乗ることができるDCT仕様。またシート高が800㎜とSTD比で30㎜低い“Type LD”が2012年6月からラインナップしていましたが、2018年モデル以降の国内モデルはスタンダード、DCT仕様ともにシート高800㎜に一本化されています。中古車を選ぶ際にはこの辺りの変遷に留意しておくといいでしょう。