「サッカー人生を通じて、世界を変える切符を手にした」本田圭佑32歳の目指す進化
18歳でプロデビュー。世界を舞台に活躍してきた。サッカーにビジネス、精力的に挑戦を続けるが、本人いわく「何もやってない」。そう思うのは、なぜだろうか。 「自分が何かを変えられるなんて大それたことはホントに思ってなくて。あまりにも世界が広すぎるし、宇宙から見たら世界自体が小さいかもしれない。100年の間に解決できるものなんて、どれだけあるんだって。人が『あいつは〇〇を変えた』と言ったら変えたってことになるのかもしれないけど、それはしょうもない話。人の評価じゃなく、自分が納得したいと思ってるので」 自分自身について、こう分析する。 「誰もやったことないような、インパクトのあることが好き。自分にそういう部分があることを、ラッキーやなって思ってる。自分の弱さはかっこつけるところ。自信ないシチュエーションであればあるほど、かっこつけてるなって。大きく見せたりとか、見えを張りたいみたいになってる時は嫌ですね。本音はいつも等身大でいたい」
成功にこだわるな、成長にこだわれ
多忙な毎日をどう過ごしているのだろうか。 「時間で言うと、サッカー5、ビジネス4、プライベート1って感じですね。もう少し家族とか、プライベートな時間があるべきなのかもしれないんですけど、うまくタイムマネジメントできていない。難しいですね。時間って敵ですよ。年末とか、やばいなと思います。もう年が明けるのかって。時間の経つスピードが速すぎる」 「朝方に夢を見るんですけど、夢をコントロールできるところがあって。これ、僕だけじゃなくて、『分かる分かる』っていう人がおると思うんですけど。タスクの整理を夢の中でし始めたり。例えば、サッカーで『こういうプレーを伸ばせばもっといい選手になれる』という課題があったら、トレーニングプログラムを整理したりとか。整理終わったから、そろそろ起きようかな、みたいなもんです」
そうして目覚めると、朝は英語の勉強をする。 「大体2時間くらい。これを言うと、僕の英語がすごいと思われるじゃないですか。めっちゃしょぼいんで、それだけちょっと言っておきます。習得スピードが、ほんま人より要領が悪いんか、頭悪いんか分かんないですけど、遅いんです。人の倍やらなあかんっていうつもりで頑張ってるんですけどね。今の僕の英語力では、ビジネスを英語でやるためには不十分。物事を前に進めていって、ビジネスを設計して、交渉して、利益を生み出す方向に持っていかないといけないわけで」 何であれ、始めたことを「続ける」秘訣はあるのだろうか。 「まず一つ大事なのは、目標が大きいこと。しっかり明確で、大きいことが大事なんです。もう一つは、それを達成するという覚悟が決まっていること。この二つが定まっていれば、どんな難しい局面も乗り越えていけるんじゃないかっていうのが、僕の考え方ですね」