職場の人間関係がつらい...心理学から考える「逃げる決断」のタイミング
いつ「逃げる」と判断した方がいいのか?
私は、「逃げる」ことを意識した時点で、いつ逃げてもよいと思っています。本当に問題がないのなら、「逃げる」などと全く考えもしないはずだからです。 心のどこかに「逃げるとしたら」「逃げた方がいいのかな」などと「逃げる」という単語が湧き出てきた時点で、逃げてもいいのです。 しかし、すぐに逃げる判断もできないかもしれません。そこでこうしてみてください。 「『逃げる』という言葉が頭に出てきたら、出口を決める」 つまり逃げたい気持ちが少しでも出てきたら、「〇〇になったら逃げる」というラインを設定しておくのです。 たとえば、「次のタイミングで昇進できなかったら、転職する」「次同じようなトラブルが起きたら、即仕事を辞める」「次の資格試験で合格できなかったら、あきらめる」などといった具合にです。 出口を決めておくことで、逃げるタイミングを見失わずに済みます。また、最後のチャンスを設けることもできます。
精神科医Tomy