54歳専門職のモヤモヤ「50代ですが、セックスも結婚も未経験。後悔しています」/人間関係、仕事、セックス…アラフィフの”モヤモヤ”を一刀両断!藤森かよこの「読むワクチン」
歯に衣着せぬ語り口で人気の藤森かよこ先生に、ズバッと言葉のワクチンを打っていただくこの連載。それぞれの人生を生きてきたアラフィフともなると、心のモヤモヤの内容も千差万別。今回は、子ども時代のトラウマが一因で、ヴァージンのまま50代になった女性のモヤモヤへのワクチン。
<54歳専門職のモヤモヤ>
「容姿にコンプレックスがあります。子どものときに、祖母が『あの子は器量がよくないから、手に職をつけさせたほうがいい』と親に話しているのを聞いてしまったこともあります。そのせいか若い頃に男性に優しくされたときは『私に優しいなんて、何か裏がある』と勘ぐってしまい、深いつき合いになりませんでした。 看護師になり、一人で暮らす分には経済的に不自由はありません。 でも、『たとえヒモのような相手でも、一度は結婚すればよかったかな』、『少なくともセックスはしておいたほうがよかったかも』と、近頃考えるようになりました。 今は体型もすごいことになっていて、他人様に裸を見せられる状態ではないので、今さら悔やんでも遅いのですが…」
<藤森かよこ先生があなたに打つ「本日の言葉のワクチン」>
あなたには伸び代があります。伸び代しかない、と言ってもいいくらいです。 容姿にコンプレックスがある? 私は71年生きてきて、あえて強い言葉で言いますが、とんでもないブスやとんでもないデブなんて、この日本で見たことがありません。だからあなたも、きっと他人から見ればたいしてブスでもデブでもないのだろう、と思います。 たとえ万が一、あなたが実際にブスでデブであったとしても、若いときと違い、(まともな)大人の男は内面を(少しは)見るようになっています。年を重ねたら、たいていの男は気後れしちゃって、若い美人を相手にする自信なんてありません。(そういう自信があったら病気です。変態です。) 若い頃は女性の内面や感情を見ているようで全然見ていなかった男性も、50代ともなれば若い女性と話題を合わせたりするのもしんどくなり、容姿は惹かれる絶対条件ではなくなっています。 つけ加えれば、そもそも外見に関して、完璧な人よりもマイナス要素を持っている人をセクシーだと感じる人だって、少なくありません。いわゆる「デブ専」と言われるような好みを持っている人もいますし、容姿に関して本当に人それぞれなので、気にしなくていいです。 「これからの人生、気持ちのよいおしゃべりができる相手が欲しい」と思っている大人の男性は意外と多いものです。