54歳専門職のモヤモヤ「50代ですが、セックスも結婚も未経験。後悔しています」/人間関係、仕事、セックス…アラフィフの”モヤモヤ”を一刀両断!藤森かよこの「読むワクチン」
そうした男性に、あなたはうってつけです。 あなたは経済的にも精神的にも自立していて、社会経験が豊富。看護師という仕事柄、いろんな人生模様も見てきたでしょう。安心して話をすることができる、心許せる相手になり得ます。 だから私はあなたに「後妻業」をおすすめします。つまり、バツイチ男性とマッチングすれば可能性が大きく広がる、と言いたいのです。 そもそも「気づけば、性愛がもう成立しない年齢になってしまっていた」といって困っているのは、大人の男のほうです。 先ほどバツイチ男性をおすすめしましたが、なぜかというと、特に結婚経験はあるが今は独り身という男性は、今まで家庭の問題を後回しにしていた傾向があるから、「次にチャンスがあれば、家庭を大切にしよう」と考えているタイプがいるから。そこが狙い目です(笑)。 54歳。本当にこれから結婚なり、セックスなりを経験したいと考えているなら、実現可能な年齢です。心配ありません。あなたが本気なら、必ずできます。 ひとつだけ、すぐに取り組んでほしいのは、肌をいたわること。せっかく肌を合わせるなら、すべすべした肌でいたいでしょう? それは相手のためではないんですよ。自分を大切にしてください、自分自身をいたわってください、ということです。 そして、いつ何時どき、来るかわからない「その時」に向けて、準備をしてくださいね。 取材・文/中沢明子 写真/Unsplash
【言葉のワクチンを打ってくださった方(回答者)】
藤森かよこさん 福山市立大学名誉教授、文筆家。1953年愛知県名古屋市生まれ。南山大学大学院文学研究科英米文学専攻博士課程満期退学。岐阜市立女子短大、金城学院大学短大部、桃山学院大学、福山市立大学を経て、福山市立大学名誉教授。アメリカの国民的作家であり思想家のアイン・ランド研究の第一人者で、アイン・ランドの大ベストセラー『水源』『利己主義という気概』(ともにビジネス社)を翻訳。著書に『馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。』『馬鹿ブス貧乏な私たちを待つろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。』『馬鹿ブス貧乏な私たちが生きる新世界無秩序の愛と性』(すべてKKベストセラーズ)、『優しいあなたが不幸になりやすいのは世界が悪いのではなく自業自得なのだよ』(大和出版)、『ニーチェのふんどし』(秀和システム)などがある。