【有馬記念・枠順抽選会レポート】大外の悲劇から一転!今年のルメールは表情が違う 終盤には枠順をめぐり〝談合〟?のシーンも
大外を引いた陣営は…
誰しも敬遠する8枠にまず入ったのは、11番目に登場した白毛馬ハヤヤッコ(牡8・国枝)。8枠15番を引いた吉田豊は「なるべく内枠がよかったんですけど…」と落胆したが、隣で見守った国枝調教師は「前回アップセットしてくれたので、ピンクでも大丈夫でしょう」とフォローした。その直後に登場したシャフリヤール(牡6・藤原)は、さらに外の8枠16番に。昨年は1枠2番を引いた藤原調教師も、これには「枠はどこでもいい…なんてわけがないので」と笑いを誘いつつも渋い表情をにじませた。 一方、シャフリヤールの直後に登場したのは、昨年8枠16番だったスターズオンアース(牝5・高柳瑞)陣営。今年はしっかりと内外を見て運べる4枠7番を引き当てた。ドキドキしたか?と報道陣の質問に、高柳瑞調教師は「(直前まで)外2つ残っていたのでね」。直前で外枠がなくなり、ホッとした表情を見せつつ「ゲートに関してはいろいろ対策していって、だいぶつかんできています。前に行くか下げるかはそのときにもよるので、まずは上手にスタートできるようにやっていきたいです」と意気込んだ。 最後の2つに残ったのは、2枠4番と6枠12番。例年通り、ここまで名前を呼ばれなかったシュトルーヴェ(セン5・堀)、ブローザホーン(牡5・吉岡)両陣営が登壇して、抽選に臨んだ。「もともと枠はどこでもいいと思っていたので、残り物には福があればいいなと思います」と言う堀調教師に対し、吉岡調教師が「菅原明ジョッキーからは〝できるだけ内を引いてください〟とのことだったので、堀先生には12番を引いていただきたい」と返すと、堀師は「12番でもいいですよ」と思わぬ対応。珍しい〝談合〟シーンに場内からは笑いが起こった。むろん、話し合いによる枠順決定が認められるはずもなく、抽選へ。同時にボールを開けると、望み通り?にシュトルーヴェが6枠12番、ブローザホーンが2枠4番を引き当てて、公開枠順抽選会は幕を閉じた。
大坂 寅生