【有馬記念・枠順抽選会レポート】大外の悲劇から一転!今年のルメールは表情が違う 終盤には枠順をめぐり〝談合〟?のシーンも
[GⅠ有馬記念=2024年12月22日(日曜)3歳上、中山競馬場・芝内2500メートル] 第69回有馬記念の公開枠順抽選会が19日、都内のホテルで開催された。今年で11年目の恒例行事となっている同抽選会。今年はファン投票1位で当日も1番人気が予想されるドウデュース(牡5・友道)がいきなりのトップバッターとして幕を開けた。 JRA年間プロモーションキャラクターを務める長澤まさみ、見上愛が抽選順を決めるボールのくじを引き、指名された各馬の関係者が馬番のくじが入ったボールを引く、例年通りの〝2段階方式〟。1番手の長澤まさみが引いたくじから、いきなりドウデュースの名が出た瞬間、会場からは大きなどよめきが沸き起こった。 壇上へ上がった友道調教師は「何事も一番がいいんじゃないですか」と第一声。主戦・武豊は名古屋大賞典に騎乗するため不在だったが、ビデオメッセージで「友道先生がいい枠を引いてくれると思うので。と言っても、どこでもいいんですけどね。特に枠順は気にしていないです」とエールを送った。これに対し、「安心して引けます」と言いながら師が引いたのは1枠2番。会場から歓声が沸いたが、師は「正直、もうちょっと外の方が良かったかも」と苦笑いを浮かべていた。断然人気が予想される主役がまさかの〝一番くじ〟。これには、ドウデュースのボールを引いた長澤まさみも「ちょっとびっくりして(紙を)落としそうになってましたね」と驚いていた。 ドウデュースに続き、2番目に登場したのはダノンデサイル(牡3・安田)陣営。最内枠の1枠1番を引き当てて、新旧ダービー馬がいきなり白帽を独占することになった。横山典は「よかった。豊くんの隣で」と満面の笑み。会場は早くも最高潮に近いボルテージに達した。 ドウデュースの左隣・2枠3番を引き当てたのは、8番目に登場した菊花賞馬アーバンシック(牡3・武井)陣営だ。昨年は8枠16番(スターズオンアース)で渋い表情を浮かべたルメールも「ユタカさんの隣です」と上機嫌。報道陣の取材に応えた武井調教師も同様に「(ルメールとはその後)そんなに話はしていないけど、上機嫌だったよ」と笑顔で明かし、「(内2頭は)ファン投票1、2位。ドウデュースは1番人気だろうし、ダノンデサイルには1回しか勝ってないから、やっつけたいね」と2頭のダービー馬を打ち負かす強い決意を口にした。