10試合34ゴールでJ1新記録の10連勝…川崎フロンターレ無敵の得点能力のなぜ?
「彼らはもともと高いクオリティーをもっているし、ベンチにもフレッシュで素晴らしい選手たちがいる。後半の選手交代でチーム力が上がる相手へのディフェンスは、そう簡単なものではない」 サガン鳥栖との開幕節こそスコアレスドローに終わったが、新型コロナウイルスによる長期中断中に高まったチーム力は、再開後にマークされている破竹の10連勝が物語っている。鹿島アントラーズが2007シーズンに、ガンバ大阪が2018シーズンにマークした、単一シーズンおよび90分間における連勝記録を更新したフロンターレは、すでに先を見すえている。小林が全員の思いを代弁する。 「今日のことはしっかりと忘れて、次の試合へ向けていい準備をしたい」 まだ11試合の段階ながら、2位セレッソに勝ち点差10ポイントをつけた。セレッソに代わって最少失点チームとなり、3位につけている名古屋グランパスのホーム、豊田スタジアムに乗り込む23日の次節へ。異次元の強さで独走態勢に入ろうとしているフロンターレの選手たち、特に攻撃陣には次節の前に、10試合で34ゴールをあげる源泉になっている熾烈なチーム内の争いが待っている。 (文責・藤江直人/スポーツライター)