14歳年上の俳優と結婚、38歳で双子男児を出産…45歳になった仲間由紀恵の“気負わない生き方”「どうせ思い通りにはいかないはずなので…」
クセの強い役を演じることも増えた
この年、2014年には人気ドラマシリーズ『相棒season13』に出演する。仲間の演じる社美彌子は、警察庁のキャリア官僚として内閣情報調査室に出向したという役どころで、2016年のseason15以降は常連となり、ときに水谷豊演じる刑事・杉下右京と敵対したり紆余曲折を経ながら、今月スタートのseason23では内閣情報官という要職にある。 ここ10年のあいだに美彌子のようなクセの強い役を演じることも増えた。昨年放送の男女逆転版『大奥Season2』で演じた一橋治済は、将軍・徳川家斉の母親として権勢を振るい、子供を殺すこともいとわない残虐ぶりで強烈な印象を残した。当の仲間はあまりの非道さにかえって演じる意欲をかき立てられたようだ。収録後には《そもそも時代劇というのは、誰も実際には見たことのない世界。ある程度自由に作れるものだと思っています。とんでもなく変わり者で狂気な治済なので、不謹慎ではありますが、ある意味わくわくしながら演じさせてもらいました》とコメントしている(「シネマトゥデイ」2023年10月31日配信)。
「サイテーですよ(笑)。こんな人いるのかと…」
治済だけでなく、これまで当たり役と言われてきた人物もほとんどが、本来の彼女とは懸け離れた存在らしい。『花子とアン』放送中のインタビューでは、蓮子と『トリック』の奈緒子と『ごくせん』のヤンクミのうち、自分の性格と似た人物はいるかと訊かれると言下に否定し、《奈緒子、サイテーですよ(笑)。こんな人いるのかと、いつも呆れてました。ヤンクミも荒々しいし、蓮子さんもちょっといきすぎちゃってる(笑)。もう少し庶民の気持ちに寄り添える人の役だといいですよねぇ。普通の人を普通に演じられない悩みを持っています》と吐露した(『AERA』2014年9月1日号)。この発言からすると、故郷・沖縄が舞台の一昨年放送の朝ドラ『ちむどんどん』で演じたヒロインの母親役は、仲間には珍しい「普通の人」の役だったのかもしれない。