凄すぎたのは? プレミアリーグ、歴代最強アジア人選手ランキング1~10位。日本人からランクインしたのは?
活躍した期間は短いが…。アジア人初のハットトリックを達成したテクニシャン
7位:香川真司(元日本代表) 生年月日:1989年3月17日 プレミアリーグ通算成績:38試合6得点6アシスト 香川真司はドルトムント時代と比較をすると、マンチェスター・ユナイテッドでは自らの持ち味を発揮しきれなかった。在籍期間はわずか2年と短かったが、それでも随所に記憶に残る活躍を披露している。 香川が加入した当時のマンチェスター・ユナイテッドは“スター軍団“だった。背番号10を背負うウェイン・ルーニーや2012/13シーズンにプレミアリーグ得点王に輝いたロビン・ファン・ペルシらが前線に君臨し、最終ラインにはネマニャ・ヴィディッチとリオ・ファーディナンドの鉄壁コンビが仁王立ち。全体的に年齢層が高く、チームが過渡期を迎えていたことは間違いないが、その中で日本人選手がプレーすることは特別なことだった。 このスター軍団の中でも香川は怪我がありながらも出場機会を掴み、ノリッジ・シティとの第28節ではプレミアリーグでアジア人史上初となるハットトリックを達成。アレックス・ファーガソン政権でのラストマッチとなったウェストブロム戦でもゴールを決め、2シーズンぶりのプレミアリーグ制覇に貢献した。 1年目の香川は順調だったが、移籍2年目にデビッド・モイーズが新監督に就任すると露骨に出場機会が減った。同監督のエバートン時代の教え子であるマルアン・フェライニが重宝されるなど、よりフィジカル重視のチームとなったことで、テクニシャンタイプの香川は苦戦。最終的にレギュラーを奪取したが、公式戦30試合でノーゴールという残念な結果に終わり、翌シーズンにドルトムントへと復帰を果たしている。
9年間もイングランドでプレー!21歳で海を渡ったアタッカー
6位:イ・チョンヨン(元韓国代表) 生年月日:1988年7月2日 プレミアリーグ通算成績:105試合8得点15アシスト フィジカル的な消費が激しいイングランドでコンスタントに活躍し続けることは容易ではない。特にスピードが求められるサイドでは尚更だ。そういった意味では、イングランドで9シーズンを過ごしたイ・チョンヨンはもっと評価されるべき選手と言えるかもしれない。 イ・チョンヨンは2009年夏に21歳の若さでボルトンと契約した。今でこそ10代や20代前半のアジア人選手がプレミアリーグのクラブと契約するのは珍しいことではなくなっているが、当時は異例の出来事だった。このサイドアタッカーは1年目からプレミアリーグで34試合4得点6アシストと結果を残し、クラブの選手とファンが選出する年間最優秀選手賞や最優秀若手選手賞などの個人賞を総ナメした。 2011/12シーズンは骨折のためにシーズンの大半の欠場を余儀なくされたが、ボルトンがチャンピオンシップへと降格後も主力を務めて公式戦では同クラブ通算195試合に出場した。2014/15シーズン途中に移籍したクリスタル・パレスではサブ的な扱いだったが、2015/16シーズンのストーク戦で決めた30m越えのミドルシュートなど随所に活躍をみせている。 イングランドではボルトンとクリスタル・パレス合わせて9シーズンを過ごし、プレミアリーグでは105試合、チャンピオンシップでは109試合に出場した。なお、36歳となった今でも現役を続けており、現在は韓国の蔚山HDでプレーしている。