凄すぎたのは? プレミアリーグ、歴代最強アジア人選手ランキング1~10位。日本人からランクインしたのは?
100試合以上に出場!マンチェスター・シティで大活躍した男
9位:スン・チーハイ(元中国代表) 生年月日:1977年9月30日 プレミアリーグ通算成績:123試合3得点6アシスト 近年の中国代表は2024年に行われたAFCアジアカップ2023においてグループリーグで姿を消し、9月のワールドカップ(W杯)最終予選でも日本代表に0-7で大敗を喫するなど弱体化が進んでしまっている。しかし、2000年代初頭にはプレミアリーグの第一線で活躍している選手もいた。 その代表的な選手が、現役時代に攻撃的な右サイドバック(SB)として名を馳せたスン・チーハイである。中国人で初めてプレミアリーグのピッチに立った同選手はマンチェスター・シティがUAE資本となる前まで長年にわたって主力を務めており、現在もクラブのレジェンドの1人としてトロフィーツアーのイベントにも出席している。 特にマンチェスター・シティがプレミアリーグ復帰を果たした2002/03シーズンからの2年間はチームに欠かせない選手だった。本職の右SB以外にも一列前やボランチでも起用され、2003/04シーズンはプレミアリーグ33試合で1得点6アシストと好成績を残している。しかし、2004/05シーズン開幕直後に前十字靭帯断裂の大怪我を負ってしまったことで、主力からサブへと序列を下げてしまった。 それでもプレミアリーグでは通算123試合に出場し、イングランドではマンチェスター・シティを筆頭にクリスタル・パレスとシェフィールド・ユナイテッドの3つのクラブを渡り歩いた。現在のプレミアリーグよりもフィジカルコンタクトが重要視されていた時代に、これだけの試合数に出場して実績を残したのは賞賛されるべきだろう。
タイトルも獲得!所属クラブの顔となった韓国人
8位:キ・ソンヨン(元韓国代表) 生年月日:1989年1月24日 プレミアリーグ通算成績:187試合15得点9アシスト 元韓国代表MFキ・ソンヨンもプレミアリーグで大活躍した選手の一人だ。特にスウォンジー・シティ時代に残したインパクトは絶大だった。 セルティックでの活躍が評価されて2012年夏に当時のクラブレコードである600万ポンド(約11.4億円)の移籍金でスウォンジーに加入したキ・ソンヨンは、移籍1年目にリーグカップでサプライズを起こすチームの一員となる。リバプールとチェルシーに勝利して決勝へと進出すると、ブラッドフォードとのファイナルではチーム事情もあって本職の中盤ではないセンターバック(CB)でプレー。ピッチ上で柔軟に振舞い、ウェールズに本拠地をおくチームとしては初となるリーグカップ制覇に大きく貢献した。 そんなキ・ソンヨンがプレミアリーグで最高のシーズンを過ごしたのが、サンダーランドからのローン移籍から復帰を果たした2014/15シーズンである。キャプテンから監督へと代わったばかりのギャリー・モンクのチームで中心的な存在となり、ギルフィ・シグルズソンやウィルフリード・ボニー(2015年冬に退団)ら魅力的な前線の選手を後方でサポートしつつ、自らもプレミアリーグで8ゴールを記録。クラブ史上最高位となる8位へと導く立役者となり、チームの年間最優秀選手賞も受賞した。 スウォンジーで通算162試合に出場したキ・ソンヨンは、2018年にニューカッスルへと移籍。イングランド北部のチームでは主力に定着することができなかったが、プレミアリーグではサンダーランド時代も含めて通算187試合でピッチに立っており、これはソン・フンミンに次いで韓国人史上2番目に多い出場記録である。なお、35歳となった現在も現役を続けており、プロデビューを飾ったクラブであるFCソウルでプレーしている。