大阪市の吉村洋文新市長 就任会見【全文3】
中央省庁の移管について
司会:MBS。 毎日放送:MBS、トミナガです。よろしくお願いします。中央省庁の移管の件で松井知事のほうは、特許庁と中小企業庁の移管について発言されていますけれども、吉村市長としてはどうですか。中央省庁の移管に関してどう考えてますでしょうか。 吉村:これは大阪の産業の強みを高めるという意味では、この府と市がばらばらにあると思いますので、大阪府が中小企業庁、それからこの特許庁というのを、中小企業に関する部分について、省庁誘致しているというのは当然僕も認識していますし、今回の選挙戦でも僕はそういうふうにしてますんでね。ですんで、そこの部分については府と一体になって誘致をしていきたいなと。 それから、やはりこの大阪の強みというのはやはり観光というのは非常に強い強みがあると思ってますんで、観光庁については誘致したいと思っています。ただ、この観光庁については当然、兵庫も手を上げてるというのは認識はしているんですけれども、関西にこの観光庁を持ってくるというのは大事だと思っていまして、東京ではなくて、関西に持ってくる。なかなか先般もいろいろ、この省庁移転について中央の、中央省庁の意見としては非常に否定的な意見が多かったですけど、ただそれはやはり違うんじゃないかな。ここは積極的にアプローチというか、働き掛けをやはりしていきたいと思って。ただ、簡単にいかないのは分かってます。僕も国会議員やってましたんで、彼らが権限を離したくないというのはもう肌で感じてますんで、そこは簡単にはいかないなっちゅうのは思ってますけれども、ただこの大阪の将来像、それからの日本の将来像を考えたときに全ての中央官庁が東京に一極集中してるっていうのはおかしいと思いますから、まずはその政治家自身が声を上げないといけないんだろうなというように。 毎日放送:関西に観光庁っていう話、あるいはその、今おっしゃったように兵庫県なども表明されてますけども、もしそこが競合した場合などはどうされるんでしょう。 吉村:そこはもし、私は一体になってでも関西に誘致するっていうのをやっていけばいいと思ってるんですよ。で、当然僕は大阪に来てほしいとは思っていますけれども、ただそこでなんて言うんですかね。強いメッセージを出すという意味では、僕は観光庁っていうのはやはりこの関西、そして大阪にあればと思いますし、ただそれが仮にこの兵庫ということになって、それが実現するのであれば、実現するのであれば、私そこはやっぱり一定の、やはりそこの話というのは出てくるだろうと思うんですが。 ただ一番問題というか、一番これはやっちゃいけないだろうなと思ってるのが、それぞれがそれぞれのことを言って、結局どこも、じゃあ、関西には何も来てないじゃないの。そういう結論になるっていうのは僕は絶対あってはならないと思ってますんで、関西が共同一体になって中央省庁をどんどん移転してくれっていう声を上げていく。ていうのは本気でやらないと、こんなん動かないですから、中央省庁は。ですので、もちろんそれぞれの役割分担というのはこれは大切なんですけれども、一体となってここはぜひ関西にというのは発信していかないと、やはり中央省庁には太刀打ちできない、移転なんかできないと思いますね。 毎日放送:ありがとうございます。