大阪市の吉村洋文新市長 就任会見【全文3】
猪瀬直樹氏の特別顧問就任について
司会:最後ヨシトミさん。 記者1:ヨシトミです。よろしくお願いいたします。特別顧問の話なんですけど、報道で猪瀬直樹さんが特別顧問に就任される、受託されたっていうお話がありますが、これが正しいのかどうかっていうことが1点と、ご承知のように猪瀬さんは公職選挙法違反でもって5年間の公民権停止を受けているわけですが、こちらその、特別顧問は議会承認人事ではないので、市長の裁量で構わないんですけど、ただ議会のほうがたぶん反発食らうっていいますか、説明を求めてくる声が出てくると思うんですけども、こういう話、反論があった場合どのように説明されますか。 吉村:まずその副首都推進本部がなぜ設置されるかということに関わってくると思うんですけども、その副首都機能を有する大阪をつくり上げるためには、やはり副首都とはいかなるものなのか。あるいはそれを実行する、有するにふさわしい組織というはどういうものなのか、というのは当然、議論の中心テーマになって、そういった議論の中心テーマの中でやはり、この現実にその東京都制というがどういったメリット、デメリットがあって具体的に当然、本で見たりとか読んだりとかそういうのはできるのはたくさんあるんですけど、そういうとこじゃなくて実際の実務の点において東京都制とはどういうものなのか、それが大都市のあるべき姿として、実行組織としてどうなのか、それが大阪市、大阪府と比べてどうなのかというのは僕、非常に大切だと思っております。そういった意味で実際の経験をされた方、猪瀬さんのような方がそこについて意見をする、アドバイスされるというのは、僕は大阪にとって非常にメリットがあると思っています。 ですので、あくまでも行動基準や判断基準は大阪にとってメリットがあるかどうか。そういった意味では僕は、その東京都制を知り尽くしている方が特別顧問になってもらえるというのは、非常に有意義なことだと思っています。 で、公民権停止に関してですけれども、これは選挙に出るとか出ないとかそういう話ではないと思いますし、それがあるからといって全くこの、なんて言うんですかね。これまでの政治、あるいは東京都制の在り方について意見を述べれないというのはおかしいと思ってますし、もっと広い目で言えば誰でも失敗というのは、そういうことはあると思うんですけれども、そういった一度失敗した人、これが例えば何かその、当然それぞれの刑事罰や行政の罰則があるとは思うんですけど、それがそのなんて言うんですかね。自分たちの意見を発する場が制限されるというのは、これもおかしいと思ってますんで、そういった意味では公民権停止されているということについては、私は障害事項にはならないというふうに思っています。 司会:ありがとうございます。 記者1:最後ちょっと、各国の総領事館、大使館の方と話をしていると、前の市長は儀礼的なあいさつをしても応じてくれなかった、みんなそういう外交的な話は松井知事の問題だっていうことで振られたっていうことで、いろいろと不満といいますか、ちょっと首をかしげている方、国が多かったんですけれども新しく、例えばアメリカでもイギリスでもいいですけども、総領事なりが吉村新市長にあいさつに行きたいという場合は今後は、前の人と違ってあいさつをお受けになりますか。 吉村:いや、あいさつを受けるというのは、もう受けていくということになるとは思うんですけども、ただ、僕は国政政党の代表でもないですし、いわゆる外交問題について何か発信するというのは控えていきたいというふうに思っています。ただ、大阪のいい面、どんどん国外に出していくというのは、積極的にやっていけると思ってますし、そこであえて遮断する必要はないとは思ってます。それは積極的にやっていきたいと思ってますが、いわゆる国政マターというような外交問題、あるいはそういった課題について、大阪市長としてどんどん発信するというのは僕はちょっと違うのかなというのがあるので、そういった意味ではちょっと橋下市長と違うふうになるかもしれませんが、ただそういった海外の要人の方とやはり接触するというのは、大阪のいい面を海外にも出していくという意味で必要なことだと思いますので、それはお受けしていきたいと思います。 記者1:ありがとうございました。 司会:それではこれで終了いたします。ありがとうございました。