岩田剛典「納得できないから続けられる」出会い大切に2021年へ
「三國志」を新たな解釈で笑いの絶えないコメディーにした大泉洋主演映画「新解釈・三國志」(福田雄一監督)で、忠義の若武者・趙雲を演じる岩田剛典の演技が話題だ。趙雲は劉備(大泉)の人柄に惚れ込み臣下となった武将で、乳飲み子だった劉備の息子を抱え単騎で敵陣を突破する闘志と誠実さを併せ持つ人物として知られるが、今作では「鼻につく自称イケメン将軍」というキャラ設定を与えられ、それを岩田が見事に演じ、新境地を見せているのだ。
いろいろあった今年、何も考えず笑える作品を
「ある種、自分にとってはチャレンジだったと思います」 作品とは正反対なシリアスな表情で撮影を振り返る。 「福田組も初めてなら本格的なコメディー作品に参加するのも初めて。その初挑戦ならではのドキドキ感がありました」 もともとコメディーは好きだったという岩田、「三國志」も好きだったとか。 「結構、詳しいんです。お話をいただいたとき、すぐに『面白そうだな』と思いました。福田監督とお仕事をしてみたかったし、それが自分の好きな『三國志』という題材で実現して嬉しかったです。しかも趙雲は好きな武将で、自分が演じる日がくるなんて嬉しくて。フタを開けてみればめちゃくちゃ楽しいコメディー作品になりましたが、良い経験をさせてもらいました。随所に笑いを散りばめているのに史実に基づいた大枠はしっかりあって、さすが福田監督だなと。歴史ファンの方にも楽しんでもらえると思います」 キャストも豪華だ。劉備役の大泉洋をはじめ、孔明にムロツヨシ、関羽に橋本さとし、張飛に高橋努、黄夫人に橋本環奈、貂蝉に渡辺直美、呂布に城田優、董卓に佐藤二朗、周瑜に賀来賢人、小喬に山本美月、孫権に岡田健史、曹操に小栗旬…と、これでもかというほど売れっ子のキャストを揃えた。 「僕もビックリしました。5分に1回ぐらいのペースで普段、主演を張っている有名なスター陣が目白押しというか。これは遊園地みたいな映画だなと思いましたし、このタイミングでこういう作品が公開されるのはすごく良いなと思ったんです。今年はいろいろとありましたから、何も考えず笑える作品っていいんじゃないかと」