【芸能あの日の一枚】SMAPのきずな信じた中居正広と木村拓哉
クリスマス前後になると、ネット上におけるNHK紅白歌合戦の話題も佳境に差し掛かる。24日はスポーツ報知の報道でMISIAが大トリ、福山雅治が白組トリに内定したとの情報が出て盛り上がっている。栄枯盛衰は世の習いだが、最新の話題が飛び交うネットにいまも変わらず根強いファンのツイートが絶えないグループがある。SMAPだ。
紅白で8度目の歌手別視聴率1位に輝いた2012年
2016年に解散し袂を分かったメンバーたちはすでに、それぞれ新しい道を歩んでいるが、クリスマスのツイッターにはご贔屓のメンバーを応援するファンの声はもちろん、「この時期になるといつもSMAPの特別TVドラマ『X'smap~虎とライオンと五人の男~』を思い出します」「コロナが収束しますように SMAPに会えますように」「またSMAPとXmasを過ごしたいな」「世界中が幸せになれ そろそろ出番ですよ」などと、SMAPとの再会を熱望する声も多くツイートされている。 SMAPというグループの魅力を一つの短い記事に簡単にまとめるのは失礼だし困難なことだが、それだけ多くの人々を惹きつけたグループであることは間違いないことだ。前述の紅白歌合戦だけとっても「大トリを担当した初のグループ」など記録面でも大きな貢献をしている。2012年の紅白では3年連続5度目の大トリを務めたSMAPが息の合ったハーモニーで3年連続、通算8度目の歌手別視聴率1位に輝いた。 その2012年、SMAPのCMビジュアルで話題になったのがソフトバンクモバイル。7月に同社が新周波数帯「プラチナバンド」を利用した通信サービスの提供を始めるタイミングで、SMAPを起用したCM「バリ5」編がテレビなどでオンエアされた。放映開始となる7月25日には、午後8時59分頃に全国のテレビ局をジャック、60秒スペシャルバージョンのCMを一斉オンエアするというSMAPらしいスケールの大きなCM展開だった。CMはSMAPメンバーたちがそれぞれアンテナマークをモチーフにしたシンボルを引き連れて街を歩き回ることで、電波の広がる様を表現したもの。プラチナにちなんだシルバーグレーのスーツ姿のCMビジュアルも街中に掲出され、多くの人がSMAPを見上げていた。 当時、CM撮影後のコメントで中居正広は「SMAPでいえばつながるというか、頑丈なハサミでも切れないぐらい強くつながっちゃった感じです」と、電波の強さに引っ掛けてメンバーのきずなをアピール。木村拓哉も「つながるとは自分1人じゃできない。必ず誰か相手がいて、つながる先の人がいてくれないと不可能だし、つながるってすごく幸せなこと」と話していた。 そしていまなお、SMAPのきずなを信じるファンがいる。再びSMAPの出番がくる日はあるのか。あるのだとすれば、それはいつになるのだろうか。 (文:志和浩司)