ラーメン官僚が太鼓判を押す古都・奈良県の本当にウマい店。『鶏next』
大御所『みつ葉』に認められた『鶏next』の一杯とは
というわけで今回は、2024年2月、奈良市内にオープンした、『鶏next』をご紹介したい。ロケーションは、近鉄奈良駅から徒歩3分。奈良観光の玄関口のひとつである近鉄奈良駅から直線距離でわずか250mという、この上なく至便な立地。道幅が広く、交通量が多い「やすらぎの道」沿いに店舗を構えている。 『鶏next』の店主は、奈良県内の超有名店のご出身(気になる方は、ネットでググってください。すぐに分かると思います)。1杯にかける真摯な姿勢が県内の同業者にも届いたのか、現在、木曜・金曜の両日は、『豚CHIKI next』として、奈良を代表する実力店『ラーメン家みつ葉』とのコラボラーメンを提供。開業からまだ日が浅いにもかかわらず、大御所『みつ葉』から認められるという快挙を成し遂げた逸材だ。
現在『鶏next』が提供する麺メニューは、「ChickenBlack」、「ChickenWhite」、「Chickenつけ麺」の3種類。初めてならば、券売機筆頭メニューである「ChickenBlack」のオーダーをオススメしたい。待つこと5分程度で恭しく眼前に供される「ChickenBlack」のスープは、鶏の滋味を前面へと押し出しながらも、豚のうま味とコクが「土台」として味わいの中心にどっしりと鎮座する、盤石の味わい。
「泡系白湯ラーメン」の中には、スープ自体の構成は二の次で、スープを泡立たせることのみに意識が向いたものも少なくない中、同店のそれは、スープに用いる素材の魅力をクローズアップすることに細心の注意が払われており、「泡」は、スープの食感をより豊かにするためのギミックのひとつと言った位置付け。 塩味も過不足のない適度な塩梅へと抑えられ、食べ心地は、レンゲを持つ手が止められないほど良好だ。鰹等の魚介で作られた香味油とスープとの相性も申し分なく、両者相まって、“色気”のあるうま味を創り出すことに成功している。このレベルの新店が、観光拠点のド真ん中に誕生。足を運ばない理由はない。