【2024年女性大臣の日】リーダーシップを発揮して、世界をけん引する注目の女性たち
エミリエ・エンゲル・メール(ノルウェー法務・公共安全大臣)
1993年生まれのエミリエ・エンゲル・メールが法務・公共安全大臣に就任したのは、2021年。当時の彼女はまだ28歳。ノルウェー史上最年少の女性大臣の誕生だった。 彼女の政治キャリアは、2013年から議員としてはじまる。就任直後はオスロでの銃撃事件など悲劇がつづき、大臣としてのリーダーシップが試されることに。国際協力の場では、防災分野でノルウェーを代表して国際的な取り組みをプレゼンしたりと存在感を高めている。
カリアンネ・トゥング(ノルウェーデジタル化・行政大臣)
ノルウェーに2024年にできたばかりのデジタル化推進を担う省庁で、初代デジタル化・行政大臣として就任したカリアンネ・トゥング。前例のないこのポジションに抜擢された彼女のバックグランドは? 2013年から国会議員としての経験も持っているトゥングは、大臣就任前までは、企業のCEOとしてデジタル化推進に取り組んでいた。まさに同ポジションに最適な人物! 「ノルウェーで最も重要な仕事の一つをはじめることを、とても楽しみにしています」と意気込みをインタビューで語っている。 「グローバルジェンダーギャップ指数ランキング」では、18年連続でジェンダー格差の少ない国トップ3にランクイン。ジェンダー平等を実現している国としてリードしているノルウェーだけど、彼女のリーダーシップでデジタル化でも、今後新たなお手本を見せてくれるかも⁉ ノルウェーでは、ルブナ・ジャフリ文化・平等大臣、マリアンネ・シーヴェットセン・ネス漁業・海洋政策大臣、アンネ・ベアテ・トヴィンネライム国際開発大臣など多くの女性大臣が重要なポジションで活躍中。
ロミーナ・ポルモクタリ(スウェーデン気候変動・環境大臣)
2022年に26歳の若さで気候変動・環境大臣に任命されたロミーナ・ポルモクタリ。スウェーデンといえば、10代から環境活動に参加するグレタ・トゥーンベリの出身国。気候変動の危険性について議論を巻き起こし、何百万人もの若者たちによる大規模な世界的運動を立ち上げた彼女の功績については、みんな聞いたことがあるかも。 ポルモクタリは、今年ケニア・ナイロビで開催された国際会議で、気候変動対策やプラスチック汚染対策、生物多様性への脅威への対応など重要課題を訴えるなど、気候変動・環境大臣として国際舞台でも存在感を見せる。 ストックホルム郊外のイラン系家庭に生まれる。学生の時から政治に関心があり、政党の青年組織のリーダーとして若い時から活動し、その後、スウェーデン史上最年少の大臣として就任。 スウェーデンでは、ほかにもエリサベト・スバンテッソン財務大臣やパリサ・リリェストランド文化大臣などの女性大臣がリーダーシップを発揮している。