【2024年女性大臣の日】リーダーシップを発揮して、世界をけん引する注目の女性たち
オーロール・ベルジェ(フランス女男平等・差別対策担当大臣)
2024年1月に誕生したフランス史上最年少34歳のガブリエル・アタル首相による新内閣。その新体制下でフランス女男平等・差別対策担当大臣に抜擢されたのが、1986年生まれのオーロール・ベルジェ。 フランスはUN Womenの活動を積極的にサポートしている国の一つ。エマニュエル・マクロン現大統領も、ジェンダー平等を任期中の大義と宣言してきた。そして今年の3月、彼女が同ポジションを務めるなか、議会で憲法に女性が人工妊娠中絶を選ぶ自由を含める改正案が可決。アメリカを発端に、世界的に中絶をめぐる女性の権利の侵害が懸念されているなか、憲法に中絶権が明記される世界で初めての国となった。
シアオメイチン(台湾副総統)
2024年5月20日から台湾の副総統に就任した彼女は、実は兵庫県・神戸生まれ。1971年生まれの彼女は台湾人の父とアメリカ人の母のもとで日本で育ち、アメリカで政治学を学ぶ。2020年から2023年まで台湾の駐米代表を務め、この期間中に米台関係を強化し、コロナ禍にも多くの外交的成果を上げた。 ワシントン駐在の際に、当時飼っていた猫4匹を連れて行くことをインタビューで話していたことも影響したのか、彼女の外交スタイルを中国の攻撃的な「ウルフ・ウォリアー」に対して、柔軟で巧妙な「キャット・ウォリアー」と評価する声も。同性婚法案の提出者であり、台湾が2019年にアジアで初めて同性婚を合法化するのに貢献した一人でもある。