アウディから新型SUV「Q5」が登場! フルモデルチェンジで3代目に進化し、全車マイルドハイブリッド化。【新車ニュース】
アウディは9月2日、MHEV(マイルドハイブリッド)のガソリン/ディーゼルエンジンを搭載した新型「Q5」を世界初公開した。3代目はどのような進化を遂げたのだろうか? 【写真】どっちもカッコイイ! アウディ Q5/SQ5の詳細画像はこちら(たっぷり47枚)
新型アウディ「Q5」最新のプラットフォームを採用
独アウディは9月2日、MHEVのガソリン/ディーゼルエンジンを搭載したミッドサイズのSUV新型「Q5」を発表した。 今回の新型Q5は、2008年に登場した初代から数えて3代目。縦置き内燃エンジンを48VのMHEVシステムがサポートするPPC(プレミアムプラットフォームコンバスチョン)プラットフォームを採用したのが特徴で、PPCをベースにするのは先ごろデビューしたA5に続く2番目のモデルとなる。 市場投入時には3つのエンジンバリエーションが用意される。エントリーグレードの2.0TFSIガソリンエンジンは、最高出力150kW(204PS)、最大トルク340Nmを発揮し、前輪駆動とquattro四輪駆動システム(クワトロ4WD)が選択可能。ディーゼルの2.0TDIは150kW(204PS)/400Nmを発揮。クワトロ4WDのみの設定。 そしてシリーズトップモデルのSQ5は、270kW(367PS)/550Nmを発揮する排気量3.0LのV6 TFSIガソリンエンジンを搭載。いずれも最大18kW(24PS)/230Nmを発生する48VのPTG(パワートレインジェネレーター)がこれを補佐する仕組みで、ストレージ容量1.7kWhのリン酸鉄リチウムイオンを使用したバッテリーで構成される。トランスミッションは7速Sトロニックデュアルクラッチトランスミッション。今後は大容量バッテリーと外部充電を備えたPHEVモデルも用意されるという。 エクステリアは、高い位置に配されたシングルフレームグリル、垂直に配置された機能的なエアカーテン、引き締まった高いショルダーラインが目をひく。 マトリクスLEDヘッドライトのデイタイムランニングライトとデジタルOLEDテールライト2.0には、最大8つのデジタルライトシグネチャーが設定可能で、ライトによる車両間通信(car-to-x communication)を意識したとしている。 テールパイプの配置と形状はエンジンによって異なり、ディーゼルエンジンモデルは左側に2つのスクエアテールパイプ、ガソリンエンジンモデルは左右に長方形のテールパイプ、Sモデルにはシャープなデザインの4つのラウンドツインテールパイプが装備される。 インテリアでは、11.9インチのAudiバーチャルコックピットと14.5インチのMMIタッチディスプレイで構成され、カーブしたアウディ MMIパノラマディスプレイと、助手席専用の10.9インチMMIパッセンジャーディスプレイ(オプション)を組み合わせた「デジタルステージ」が新しい。 Q5の生産は、北米市場に近いメキシコのサン ホセ チアパ工場で行われる。ドイツでは2024年9月から注文が開始され、2025年第1四半期にドイツおよび欧州諸国で発売を予定。日本での導入時期は未定だ。
文=原アキラ 写真=アウディ