【宝塚記念】3着以下を11馬身突き放したクロノジェネシス 春のグランプリレースを「記録」で振り返る
前回の京都開催では伏兵の7歳馬2頭が激走
今週は上半期の総決算、グランプリ宝塚記念が開催される。 今年は例年の阪神競馬場ではなく京都競馬場での開催。条件が異なる一戦で、どのようなドラマが生まれるか注目が集まる。牝馬か牡馬か、新興勢力かベテランか。今回は宝塚記念の記録を振り返る。データは1986年以降を使用する。 【宝塚記念2024 推奨馬】勝率83.3%の必勝データに該当、能力No.1で突き抜ける! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) 1986年以降、京都競馬場で宝塚記念が開催されたのは3度。1991年(勝ち馬:メジロライアン)、1995年(勝ち馬:ダンツシアトル)、2006年(勝ち馬:ディープインパクト)と、いずれも2番人気以内の馬が勝利している。 1991年の1番人気メジロマックイーンは2着に食い込んだが、1995年の1番人気馬サクラチトセオーは7着と馬券圏外に敗れている。 ただし、メジロマックイーンは単勝オッズ1.4倍、ディープインパクトは1.1倍と圧倒的な人気だったが、サクラチトセオーの場合は4.4倍とやや割れた中での1番人気だった。勝ち馬の2番人気ダンツシアトルは5.1倍、3番人気のライスシャワーは6.0倍と、ファンの苦悩が伝わるオッズだ。なお、ライスシャワーは故障による競走中止で予後不良となっている。 京都開催だった3度の宝塚記念で馬券圏内に入った馬の性齢を並べると、3位が5歳牡(1頭)、2位が7歳牡(2頭)、1位が4歳牡(6頭)で、牝馬や6歳馬は全て馬券圏外に敗れた。 特に6歳馬はリンカーン(2006年2番人気9着)、バンブーメモリー(1991年4番人気10着)と上位人気馬も苦戦、上述のライスシャワーも6歳での出走だった。 一方、阪神開催ではスズパレード、メジロマックイーン、エイシンデピュティ、アーネストリーと期間内で4頭の6歳馬が勝利をあげている。 また、京都開催で馬券圏内に食い込んだ7歳馬2頭はナリタセンチュリー(2006年10番人気2着)とバランスオブゲーム(2006年9番人気3着)。この2頭のワイドは97.4倍という高配当に。大本命ディープインパクトが0.7秒差の圧勝劇を披露する裏で、ベテラン2頭が波乱を演出していた。