【50歳からの断捨離®道 】家にあふれる大量のモノと「私が悪い」と自分を責める50代。でも片づかないのは、あなただけのせいではありません。
柳井家の現在の食器棚の写真。上段のタッパーは写真に写っていないものを含め、大中小合わせて計6個。「つくりおきするのに足りないのでは?」ときいたら 「作り置きはしません。そのときに食べたいものをつくるのが断捨離の考えです」 中段には食前酒や前菜をちょこっと盛るとき用のボヘミアグラス、ふたりの娘が小学生のときに作ったグラス、ラ・ロシェールのパフェグラス、イッタラのグラスなど。 「3段目の湯飲みは小石原焼で、愛媛県にある断捨離トレーナー講習生の土居香さんが経営するセレクトショップで購入しました」
こちらも柳井家の現在の食器棚の写真。 「食器はふだん使うものしかありません、お客様用とかはなし。ブランドにこだわることもありません」 ボヘミアクリスタルやリーデルのワイングラス、ニトリで購入したガラスの小鉢、ベトナムの焼き物など気に入ったモノだけを置いている
「たとえばY子さんの場合。理由として言ったのは 『それは亡くなった義母が生前揃えたもので、義母はもういませんが、何となくそのまま置いてあるんです』 『これは夫が海外出張のときに買ってきたカップで、使ってはいないけど、処分したら夫が怒るかもしれないからとってあるんです』など。 つまりどれも自分が使いたい(好きだ)と思って家に入れたモノではなく、いつのまにか家にたまってきたモノ。 嫌いとか、捨てたいとかあえて考えないようにしてきたモノ。 義理のお母さんとうまくやっていくため、あるいは夫の機嫌を損ねないため、自分の好みに目をつぶり、考えないようにしてきたのでしょう。そして、そうこうしているうち、家にはどんどんモノが増えていった……。 でも問題はモノが増えたことだけではありません」
柳井家の吊り戸棚の中、上段右のモスグリーンの器具はタコ焼き器。 「夫が大阪人なので(笑)、よく作ってくれます」 下段左端は夫の海外赴任先、ベトナムのスタッフから贈られたショットグラス、その隣は母の日に娘からもらったミントンのマグカップ。ウェッジウッドのティーカップは新婚時代から少しづつ買い揃えてきた。