【50歳からの断捨離®道 】家にあふれる大量のモノと「私が悪い」と自分を責める50代。でも片づかないのは、あなただけのせいではありません。
写真は柳井家のシンク下の収納。右端に立ててあるのはトレイ、丸型のまな板、チーズなどを切るカッティングボード。 「丸いまな板って使いやすいですよ」 ほかにはバットとその上にあるのは野菜のスライサー、ボウル、サラダの水切り、すり鉢。真ん中の奥にある黒とピンクのものは「ぶんぶんチョッパー!」
こちらはガスコンロ下の収納。 「お鍋は大中小各1個、フライパンは大中各1個、ミルクパン1個をここにしまってあります」 全てティファール。右隅にあるのはタニタのスケール。
「こうして不要・不適・不快なモノを手放せるようなれば、心についても同じことが起きてきます。不安、いらいら、嫉妬といった負の感情から離れることができるようになるのです。これは私が断捨離を学んで知った一番の醍醐味です。 その仕組みはこうです。さきほど食器の断捨離方法をご紹介しましたが、たとえば食器棚を自分自身とし、そこにつまっている器を価値観とします。 まずあなたの棚(=心の中)にしまいこまれている器(=価値観)を取り出し、ひとつひとつ確認していきましょう。例をあげると ・お友達は多いほうがよい(だから友人の誘いは無理してでも断らないようにしてきた)。 ・大人なんだから、合わない人とも仲良くしないといけない(だから嫌いな人とも我慢して付き合ってきた)。 ・いまどき英語を話せないのは恥ずかしい(だから英語を話せる人に会うとやたら劣等感を感じてきた)。 ・家をきれいに整えるのは、女の役目(共働きなのに、と思いながら仕方なく自分が担ってきた)。 これらは自分が欲しい、好きだと思って取り入れた器(=価値観)でしょうか? 親や教師、友人など周囲の人にいつのまにか押し付けられたものはありませんか? 自分の本心ではないもの、親(先生)からの刷り込みだと思ったものがあるなら、それをどんどん手放していけばいいのです。 そして自分の本心・感情を認めましょう。たとえば人間関係でいえば、職場に嫌いな人がいるなら、まずそれ(その人を嫌いだと思っていること)を素直に認める。決して『仕事なのだから、好き嫌いをいってはいけない』とか『人に対してこんな悪い感情を持つなんて、よくないことだ』などと自分を責める必要はないのです。 人間なんですから、好き、嫌いがあるのは当然のこと。『私、××さんのこと嫌いだな』と認めて、そこでおしまいにしてみてください。大事なのは、こうして自分の本心を受けとめること。本心にフタをせず、向き合うことなのです。 そしてそれでもその人といい関係性を築く必要があるかどうかを考えてみてください。 必要ありませんよね。そこに煩わされる時間や労力を使いたくないですよね。そうすればずいぶん楽になるはずです」