3月で「アウトバック」はどんな人が買っていたのか? スバル車オーナー分析で見えた最上級の価値
加えて「乗り心地の良さ」「内装デザイン」「品質・仕上げの良さ」といった内面的な価値、質的な価値のスコアも高い。スバルのフラッグシップとしての側面もあるアウトバックだけに、求められるレベルも高いのだろう。 そして注目すべきは「メーカー」「車名や車が持つ雰囲気」が、ほかのスバル車より高い点である。 これも、フラッグシップモデルとして、スバルブランドを牽引していることを示していると見える。ゆえにアウトバックが終売することで、日本市場においてスバル全体のブランド力が低下しないかは懸念点だ。
では、スバル各車を購入した人たちは、そのクルマについてどのようなイメージを抱いているのだろうか。 次の「あてはまるイメージ」は、アウトバックを購入した人はアウトバックについて、フォレスターを購入した人はフォレスターについてのイメージを、それぞれ回答した結果である。 アウトバック購入者の回答で目立つのは、「高級」「アウトドア・自然」「高性能」だ。 特に「高級」は他車種を大きく引き離しており、スバルの中では唯一と言える高水準だ。「安全」はどの車種も高く、スバルが「アイサイト」を長年培ってきた大きな成果であろう。
それに対して「若々しい」「環境にやさしい」「経済的」は、どの車種においても低水準であり、スバルが得意としないジャンルであることが改めてわかる。 ちなみに「購入車を気に入った点(複数回答)」の質問もしてみたところ、アウトバックは「スタイル・外観」「内装デザイン」「乗り心地の良さ」「室内の広さ」「荷室の広さ」といった点の評価が高かった。 ここでも、アウトバックのボディサイズがもたらす価値がうかがえる。
■アウトバック購入者の予算は約400万円? 最後に購入価格のデータを紹介する。こちらはカタログなどに記載されている金額ではなく、購入者が実際に支払った金額で、「値引き前車両本体+オプション価格」「値引き額」「下取り額」「最終支払い額」の各データを取った。 「値引き前車両本体+オプション価格」を見ると、高額な順からアウトバック:489万円、レイバック:475万円、レヴォーグ:453万円、そしてフォレスター:420万円。この金額から値引きと下取りを差し引いた「最終支払い額」は、アウトバック:397万円、レヴォーグ:361万円、レイバック:353万円、フォレスター:332万円だった。