3月で「アウトバック」はどんな人が買っていたのか? スバル車オーナー分析で見えた最上級の価値
■「指名買い」多いアウトバックとレヴォーグ 次は、購入時の比較検討状況の結果を示す。 まず、ほかに「比較検討したクルマがあったかどうか」の結果を紹介すると、「比較検討したクルマがなかった=指名買い」の割合は、アウトバック:56%、フォレスター:47%、レヴォーグ:63%、レイバック:48%、クロストレック:44%、XV:53%だった。アウトバックとレヴォーグの“指名買い率”の高さが、特徴的だ。 では、他車と比較検討した人たちは、具体的にどのメーカーのどんな車種と比較したのだろうか。まずはメーカー別の結果から見ていこう。
こちらも、先ほど示した「前有車」と同様にスバル率が高い。スバル車を購入することを前提としながら、スバル車同士で悩み、検討した様子が見て取れる。 次に車種別での比較状況も見てみよう。アウトバックと比較検討されたのは1位:フォレスター、2位:レヴォーグで、3位にトヨタ「ハリアー」が入ってくる。スバル車にこだわらないSUV検討層にとって、アウトバックのライバルはハリアーとなるようだ。 一方、アウトドアテイストの強い「フォレスター」は、都会的なハリアーではなくやはりアウトドア色の強い「RAV4」と比較されている。SUVは車種が多く、サイズだけでなく個性も多様化しているので、ニーズが細分化しているわけだ。
レヴォーグから派生したレイバックの比較検討第1位はレヴォーグであったが、XVから名称変更されたクロストレックは、スバル車ではなくトヨタ「カローラクロス」が1位。また、3位にホンダ「ヴェゼル」が入っていることからも、SUV市場の競争の激しさがうかがえる。 ■購入時の重視項目、各車のイメージは? それでは、購入時に考えていたことにも着目してみよう。次に示すのは「購入時の重視項目」の結果だ。 アウトバックは明確に特徴が出ており、「室内全体の広さ」「荷室の大きさ」といったボディサイズがもたらす価値そのものが、強く重視されている。