3月で「アウトバック」はどんな人が買っていたのか? スバル車オーナー分析で見えた最上級の価値
スバルが、2025年3月をもって「レガシィ アウトバック(以下:アウトバック)」の販売を終了すると発表した。これによって、日本から「レガシィ」ブランドが消えることになる。名残惜しむ声が多数あったことは、車好きの方ならよく知るところだろう。 【写真】2025年3月をもって終売となる「レガシィ アウトバック」が果たしてきた役割を分析 では、アウトバックはどんな人に支持されてきたのだろうか。 今回は、スバル各車の購入者を分析し、これまでのアウトバックの購入者像と、アウトバックがスバル内で果たしてきた役割を浮き彫りにしていきたい。
<分析対象車種・サンプル数> ■レガシィアウトバック:206名 ■フォレスター:851名 ■レヴォーグ:802名 ■レヴォーグ レイバック:89名 ■クロストレック:258名 ■XV:428名 ※いずれも分析対象は2020年1月以降の新車購入者のみとする 分析に使用するデータは、市場調査会社のインテージが毎月約70万人から回答を集める、自動車に関する調査「Car-kit®」だ。 ■どんなクルマから乗り換えているか?
まずは各車を購入する前に乗っていたクルマ、「前有車」を見てみよう。メーカー別と車種別それぞれでまとめている。 メーカー別の結果を見てみると、今回取り上げたどの車種においても、スバルからの乗り換えが圧倒的だった。 スバリストと言われることがあるように、スバルを好む人はその次もスバルに乗ることがわかる。中でも、今回の主役であるアウトバックは76%ともっとも高い。次に車種別でも見てみよう。 【写真】スバルの現行ラインナップ全16車種を見る
メーカー別でスバルが多かったため、当然ながら車種別で見てもスバル車が1~3位を独占している。2023年に発売された「レヴォーグ レイバック(以下:レイバック)」、2022年に発売された「クロストレック」を除き、同一車種からの乗り換えがそれぞれ1位だった。 レイバックにおいては、派生元である「レヴォーグ」からの乗り換えがもっとも多い。また、「クロストレック」は、フルモデルチェンジにともない「XV」から世界共通ネームへと名称変更をしたモデルであるため、XVからの乗り換えが多く、順当な並びとなっている。