【特集】2025年度から開校 愛知県の公立中高一貫校
予備校の先生にも、対策について聞きました。 佐鳴予備校 中瀬将希先生: 「(明和高校は)17倍、初年度は高くなる、予想通りな部分もあります 。対策は他県の公立中高一貫校の入試を参考にしています。私立の中高一貫校は小学校の学習内容の幅を超えた知識も問われますが、公立の場合は、小学校で習った範囲で深く考える力が問われます」
愛知県の公立中高一貫導入は早い方ではなく、全国で42番目。入試対策には、他県の過去問を参考に勉強の計画を立てる塾や児童も多いといいます。面接の練習も塾で行う児童は多くいました。 面接対策にスマートフォン機能を活用する生徒も。 受験する児童:「ChatGPTに聞いています」「Siriに向けて話しかけて練習している」
■今後の動き:新たな開校は?
開校する2025年4月に向けて、校舎の建設が進んでいます。おおむね順調だといいますが、明和高校は仮設校舎でスタート。明和高校は中高一緒の校舎となり、今の校舎を壊して立てる必要があるためだといいます。また音楽コース向けには、音楽ホールを作り、2026年6月ごろをめどに完成予定。カリキュラムはすでに準備されています。 愛知県教育委員会 中高一貫教育室 小野智之 室長補佐: 「完璧にできているのではなく、生徒さんと一緒に細かなルールや雰囲気を一緒に作っていきましょう、ということになるかと思う。これから作っていくというところも楽しみなのかなと思う。津島高校は校歌も生徒と一緒に作ろうということになっています。」 県教育委員会は、すでに開校している他県を視察して参考にしながら学校づくりをしているといいます。2026年度には、あらたに7校を計画中。 付属中として併設されるのは、豊田西高校、西尾高校、時習館高校、愛知総合工科高校、日進高校。衣台高校と美和高校の2校は、地元中学校と連携する形で開始されます。 現段階で、2027年度以降、新しく中高一貫校を作る計画はなく、開校した学校をしっかり作っていき、成果を検証するということです。