愛知県の大村知事が定例会見 「東京の状況憂慮」も「経済回して日本を支えていく」
愛知県の大村秀章知事は6日、愛知県庁で定例記者会見に臨み、東京都を中心に再び新型コロナの感染者数が増加傾向であることに「大変心配で憂慮すべき状態だが、まだ都道府県間の移動が制限されてはいない。不要不急の行動は控えていただきたいが、私どもの方から自粛などを呼び掛ける段階にはまだない」との見解を示した。 【会見ノーカット】愛知県の大村知事が会見 「東京の状況憂慮」も「経済回していく」
スタジオジブリの展示会も期待
愛知県内の感染状況について、大村知事は7月に入ってまだ感染者が出ていないことなどから「状況は落ち着いており、社会経済活動は立ち上げて一日も早く日常を取り戻す必要がある」として、県内発着の旅行に1人1万円相当の助成をする観光対策などを強調。さらにプロ野球やサッカーJリーグの再開、そして県美術館で今月22日からスタジオジブリの作品などを展示する「ジブリの“大じゃない”博覧会」が開催されることを引き合いに出し、「しばらく東京のジブリ美術館は休館と聞いているが、そこから『ネコバス』が来る。相当人気が出ると期待しており、きちんと盛り上げていきたい」と述べた。 また、5日に投開票された東京都知事選については「このコロナの状況で投票率が高いのに驚いた。結構なことではないか」とした上で「現下の最大の課題は感染症。海外との往来が再開すれば世界中から多くの人が集まる首都・東京でどのようにして感染症の拡大を抑え、一方で経済活動を再開していくか。大変難しい舵取りだと思うが、その両立を期待したい。愛知は愛知なりに経済活動をしっかり再開し、日本を支えていけるように頑張っていく」とした。
不信任の請願は「ノーコメント」
一方、大村知事のリコールを求める団体が県議会に知事の不信任を求める請願を出し、不採択となったことについては「特にコメントはありません」と述べるにとどめた。 リコールの理由とされている国際芸術祭あいちトリエンナーレでの対応は「昨年来、あり方検証・検討委員会で事実関係は検証、整理されている。それに基づいた対応をしていただかなければならない」とし、「事実でないことを言い募るのは誹謗中傷、名誉毀損になりかねない」と指摘した。 (関口威人/nameken)