寝る前に「筋トレ」しても平気…?睡眠への影響はある?注意点や押さえておきたいポイントを専門家が解説
適切な運動は、日中の眠気軽減など様々な睡眠の問題を解決し、体や心の健康を増進してくれる。しかし、最近では忙しくて筋トレの時間がなかなか取れず、どうしても寝る前になってしまうという人も少なくない。24時間ジムでパーソナルトレーナーとしても活動する林健太さんは、夜間になっても客足が絶えない光景をよく目にするという。 【動画】寝る前におすすめのトレーニング3選 賛否、そして個人で様々な体感がある寝る前の運動習慣だが、気を付けておくべきポイントをトレーナーを林さんに教えてもらった。まずは無理せずに、寝る前でも筋トレの習慣をつけることを優先してみよう。 ▼林健太/NESTA公認トレーナー,SIXPADオフィシャルトレーナー
寝る前に筋トレをするときの注意点
▼自分のライフスタイルに合わせて 「仕事が終わってから寝る前までの貴重な時間を筋トレに割く、健康意識の高い方が増えているように感じます。全く筋トレをせずに一日を終えてしまうことが最も健康を遠ざけると言っても過言ではないので、まずは寝る前になっても、ご自身のライフスタイルに合った時間から筋トレを初めて行くことは大切です」 ▼いつもより軽い強度×短めに 「寝る前は、一日の疲労感や集中力の低下など、日中以上に様々な機能が低下していることから、怪我のリスクも大きくなります。いつも日中に筋トレを行なっているからといって、寝る前にも同じ負荷や回数で行うには注意が必要です」 「夜間帯に優位になる副交感神経は、血圧を低下させたり筋肉も弛緩させたりするので、筋トレの強度設定は重要。疲れた体に鞭を打って、寝る前に筋トレをしている人は、まずはいつもよりも軽い負荷や短い時間で行うだけでも十分」 「筋トレを行うことで交感神経が活性化されるので、ハードに行いすぎると寝つきが悪くなることや、夜中に目が覚めてしまうことも考えられます。もちろん各々の生活リズムがあるので、全員に当てはまるわけではありませんが、様子を見ながら徐々に体を慣れさせるようにしてください」 寝る前でなくても筋トレは無理をすると続かない。睡眠時間を削ってまで運動をするというよりも、まずは時間にも体力にも余裕を残すようにして始めてみよう。 ▼寝る1時間~1時間半前には終わらせる 寝る前の筋トレに関する研究はまだまだ意見が様々あるが、睡眠に悪影響を及ぼさないためにも、少なくとも就寝の60~90分前には終わらせておく必要があるという見解が多いという。 「ライフスタイルや健康状態などを加味すると、運動するのに最適な時間は人により異なります。最も重要なことは、適度な強度で定期的に筋トレを行うことなので、まずは自分にとって最適な寝る前の筋トレを見つけましょう」