裏金議員が “口裏合わせ” 持ち掛け隠ぺい工作か 独自入手の音声データで明らかに 無断登録した自民党員「党費」に企業献金を充てていたとされる問題…衆議院富山1区・田畑裕明議員
政治とカネの問題が相次いでいる自民党の田畑裕明衆議院議員が、本人に無断で登録した自民党員の「党費」に企業献金を充てていたとされる問題で、チューリップテレビは田畑裕明議員が支援者と交わしたとされる電話の音声データを入手しました。そのデータには田畑議員自身の関与について隠ぺい工作を図ろうとしている会話が記録されていました。 【写真を見る】裏金議員が “口裏合わせ” 持ち掛け隠ぺい工作か 独自入手の音声データで明らかに 無断登録した自民党員「党費」に企業献金を充てていたとされる問題…衆議院富山1区・田畑裕明議員 田畑裕明 議員 「俺、記録を見るとね。平成29年からどーっとその御社の名前で党員登録してるのね、実は」 10月2日、田畑議員の支援者が田畑議員と電話で交わしたとされる音声です。 音声では支援者が勤める企業の従業員名簿をもとに、田畑議員が本人に無断で自民党員に登録。田畑議員の支援企業でつくる後援会「響裕会」が企業から集めた『献金』を党費の支払いに充てていたとしています。 田畑裕明 議員 「会社からさ、献金いただいとんねか。〇〇さん(会社名)から響裕会」 支援者 「うんうん」 田畑裕明 議員 「そのお金を党費にも充てさせてもらっとったんやちゃ。だから(従業員の)皆さん方は1人1人お金は出しとらんがだけど、こちらは会社からいただいたのは、党費として預かったっていう解釈で党費を納めとったわけやちゃ」 党員1人あたりの党費は年4000円で、家族党員は半額の2000円です。 支援者によりますと献金は「響裕会」名義の年会費として募っていますが、振り込み先は田畑議員が代表を務める政治団体自民党富山県第一選挙区支部となっていて、この支援者の企業は少なくとも2016年以降、会費を毎年納めてきたということです。 ■架空の人物までも党員に登録していた疑いも 公開されている2022年までの過去3年の第一選挙区支部の収支報告書を見ると、この支援者の企業からの献金が「寄付」として収入に計上されていましたが「党費」としての記載はありませんでした。 専門家は―― 神戸学院大学上脇博之 教授 「この金額が合ってるとなると、全額または一部がここから出たはずですよね。そうするとその出が書いてないということは明らかに虚偽記入になってしまうし、不記載にもなる可能性もあるとは思いますが、いずれにしてもこれ計算合わないですよね。もうどう考えても政治資金規正法違反」
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