裏金議員が “口裏合わせ” 持ち掛け隠ぺい工作か 独自入手の音声データで明らかに 無断登録した自民党員「党費」に企業献金を充てていたとされる問題…衆議院富山1区・田畑裕明議員
無断で党員登録した分の党費は田畑議員の亡くなったおじが代わりに支払っていたことにすると支援者に説明しています。 田畑裕明 議員 「払えんというか、なかなか難しいがならば俺が面倒見てやるよって言って払っていただいたという流れを言おうかなと思うんです。対外的には」 支援者 「全然関係ない名前が問題なるがじゃないがけ」 田畑裕明 議員 「それはその方はもう、当時の秘書はもう退職していますということと、親族も亡くなっておられるので経過はわからないんだと」「いろんな自民党の頒布物が郵送されとる時に、何も反対の声とかが来てなかったので、あのそれは、みんな存在されとるもんだとうちの事務所では判断してましたって、対外的には言うしかないかなと思っとる」 当時、複数いた秘書の一人は私たちの取材に対し、「党員登録のことは知らない」と関与を否定したうえで、「秘書が主導して党員登録することは考えられない」と話しました。 また田畑議員は支援者に対し、一部の従業員の党費について本人たちが負担していたことにしてほしいと口裏合わせを持ちかけています。 田畑裕明 議員 「集金なん、集金なん。いつもね党費って口座振替でなく集金にしとるがね、誰も集金の現場なんかみとらんので…。どう言えばいいかな。自分の分の党費は払っとったって言ってほしいもちろん。そこは自分たちで集金に来て払っとったって言って。それはいつも会社にまとめて集金に来たらまとめて払っとったっていうことで合わせてほしいです。もちろん俺が合わせてって言ってたっていうことも当然いわなくてしてもらいたいと思います。そこだけ言ってくれれば話があうので」 ■田畑議員に直撃するも… 衆院選期間中の10月24日、富山市内で開かれた田畑議員の個人演説会。会合の後、音声データの発言について田畑議員に確認を求めました。 毛田千代丸 キャスター 「田畑さんすみません。大事なお話で、自民党員の党費を」 田畑裕明 議員 「はい」 毛田千代丸 キャスター 「会社からの寄付金から充てていたというお話あるんですけども、 事実か確認したくてですね」 田畑裕明 議員 「とんでもない。またお話させてください」 毛田千代丸 キャスター 「ご自身の党員登録の関与をですね、隠ぺいしたっていう話もあるんですが、そのあたりっていうのはどういうふうに受け止めますか」 田畑裕明 議員 「申し訳ございません」 毛田キャスター 「選挙中で大変、あの、大事なお話なのでちょっとお話を伺いたいんですけども」
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