裏金議員が “口裏合わせ” 持ち掛け隠ぺい工作か 独自入手の音声データで明らかに 無断登録した自民党員「党費」に企業献金を充てていたとされる問題…衆議院富山1区・田畑裕明議員
入手した音声データからは、実在しない架空の人物までも党員に登録していた疑いが見えてきました。 田畑裕明 議員 「あとは多分架空に近いと思う。ゆみこ、ゆういち、のぶお、のぶこ、ようこって書いてあるんだけど、そこは生年月日とか書いてないからおそらく架空の方なんだと思うんだよね」 支援者 「まだなんかいっぱいおんがじゃないが?」 田畑裕明 議員 「いっぱいおる。いっぱいおる。もちろん。いっぱいおるからきりないから」 問題が浮上したきっかけは9月の自民党総裁選でした。 富山市内で自民党員になった覚えがない人物と実在しない家族に宛てて総裁選の投票用紙が送られてきたのです。分かっているだけで77枚ありました。 党員になった記憶がないという男性は―― 自民党員になった覚えがない男性 「何でこんなたくさん(投票用紙が)あるのかなっていうのをまず初めに思って、それで名前確認していったら、自分のじゃないなこれ誰のっていうようなのがたくさんあって」 ■関与の隠ぺい工作を図ろうとする発言も 男性には実在しない家族名義と自分宛ての6枚の投票用紙が届きました。 県連に電話をして確認しました。 自民党員になった覚えがない男性 「名前の全く違うはがきが何枚も来ているんですよ。僕党員でも何でもないんですけど。誰の紹介で僕が入っているのか。こんなの僕正直迷惑っていうのもあれなんですけど(党員を)辞めたいんですけど」 差出人である自民党県連に確認すると10年前から党員登録されていたことがわかりました。 音声データの中で田畑議員はこの男性の党員登録に関与したことを認めています。 一方、党費の支払いについて自らの関与の隠ぺい工作を図ろうとする発言もありました。 田畑裕明 議員 「選挙の時に名簿とかいただくねか。こちらが、紹介者名簿で、それをうちの秘書がその時やっぱり党員さんを増やさなきゃいけないって言った時に。まあ見繕ったわけなんやちゃ。見繕って入っていただくことになったと、だけど党費は、あのなんていうか入ってもらったんだけど後から党費もらえるはずがもらえなかったというか、そういう形の時にあの…」
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