泉氏「消費税ゼロに」 枝野氏「二度と分裂しないため……」合流新党の代表選 2候補が会見
立憲民主党や国民民主党などが合流してつくる新党の代表選(9月10日投開票)に国民民主党の泉健太政調会長と立憲民主党の枝野幸男代表が立候補し、7日、共同で記者会見した。冒頭、泉氏は「国民から愛され、信頼される野党。追及・批判だけでない政策をみなさんに伝えられる野党」、枝野氏は「さまざまな危機、困難にあっても命と暮らしを守り支えあう社会」の実現を掲げた。 その後、各政策について各々の見解を訴えた。
<経済・コロナ>
泉氏は「PCR検査の無料枠を拡大する。ワクチンの無料接種枠を拡大する。こういった安心を作ることでこそ経済を回すことができる」と主張。そして、コロナ禍において「景気の状況が厳しい」と述べた上で、「私は思い切って、消費税の減税、今回は凍結を訴えている。コロナが収束するまで、消費税は一時的ではあるが、0%。消費の回復、景気の回復を最優先にしたい」と語った。 安倍政権のコロナ対策については、「(危機の際には)強いリーダーシップに加えて大事なのは、官邸が閉鎖的になってはいけないということ。『Go Toトラベル』やマスクについては、官邸主導が行き過ぎて、多くの方の意見を聞かなくて失敗している。その意味では風通しが良い官邸主導でないといけない」と述べた。 枝野氏は「アベノミクスの財政政策・金融政策はカンフル剤だ」と断じた上で、「潜在的需要が存在するなら引き出す意味で効果があるが、需要自体が落ち込んでいる。特に落ち込んでいるのが内需。それは格差拡大と将来不安が原因だ」とし、格差の解消や将来不安を小さくする必要があると訴えた。 現政権のコロナ対応については「残念ながらこの間のコロナ対策は司令塔がないために、各役所縦割りでてんでばらばらのことが行われている。やはり、強力な司令塔、実はこれは本来、官房長官がやらなければならない仕事だったと私は経験者として強く感じる。私が内閣をつくれば、強い官房長官の下で一元化してコロナ対策を進めていく」と自らの経験を踏まえながら語った。