最下位に苦しむ横浜DeNAはレイズ”戦力外”の筒香嘉智をカムバックさせるべきか?
守備力には多少目をつぶって、攻撃優先で牧をショートで起用するプランが実現すれば、とんでもない超重量打線が誕生することになる。 問題は筒香の動向。筒香は。今後ウェーバーにかけられ、獲得球団が出てこなかった場合には、2つの選択肢がある。ひとつはレイズとマイナー契約を結ぶケース、もうひとつはフリーエージェントとなり、日本を含めた移籍先を探すケースだ。2年目の年俸700万ドル(約7億6300万円)のうち、残り分の約547万ドル(約6億円)を負担したくないレイズは、それを引き受ける球団をトレードで探していたが相手はみつからなかったという。その事情から考えるとウェーバーで手を上げる球団が出てくることは考えにくい。 メジャーの公式サイトによるとエリック・ニアンダーGMはマイナーでの再契約を歓迎する姿勢を示しているが、これは筒香が拒否すると考えられる。となるとFAとなって移籍先を探す可能性が大。 FA後に契約すれば、レイズが契約の残りを負担し、移籍先の球団は、メジャー最低保証年俸57万500ドル(約6200万円)のシーズンの残り分の約12万5000ドル(約1360万円)を支払うだけですむ。ここまでメジャーで適応できなかった筒香だが、ひょっとすればリスクのない戦力として触手を伸ばす球団が出てくるのかもしれない。 それは横浜DeNAに移籍しても同じだ。 ポスティングフィーとしてすでに2億4000万円も手にしている横浜DeNAは、今季に関してはリスクを負わず筒香と契約を結ぶことが可能になる。 大願を掲げ海を渡った筒香が、新型コロナ禍に巻き込まれ、わずか1年と数か月、77試合程度の出場で長年の夢をあきらめて古巣にカムバックする道を選ぶのかどうか。ヤンキースの田中将大がメジャーの経営悪化の影響を受けて楽天にカムバックした例もある。いずれにしろ決断は、筒香の胸の内に委ねられている。