2014年東京都知事選挙 田母神俊雄候補 第一声 <演説全文>
また、東京は今、子どもがあんまり生まれません。特殊出生率が低いんです。それは、結婚年齢も遅い、ということも関係はありますが、やはり大きくは景気が良くなかったということも関係していると思います。ですから、景気を回復をさせ、さらに子どもが生まれやすいように、例えば、都営の住宅とか、家賃が10万円であれば、子どもが1人生まれたら3万安くするとか、2人目が生まれたら6万円安くするとか、そういったことで子どもを育てやすいという体制を作ることが大事だと思います。 また、近年では女性の社会進出がどんどん進んで、働きたいという女性も大変多いわけです。しかし、託児所、あるいは保育所、その子どもを預ける、その場所も足りなくて、今、2万人の待機児童がいると言われています。そういったことも女性が働きたいという場合には、子どもを預かれるような施設もきちんと整備をしていくことが必要です。 一方では、家庭で子育てに専念をしたいという女性もいるわけです。こういった家庭で子育てに専念をしたいという女性も何がしかの支援が受けられるような体制を作り、子どもが生まれやすいという、この東京の街にしていきたいと思います。 子ども、これが次の世代を作ります。子どもが生まれ、きちんと育つことが大切です。従って教育も大事です。教育も子どもたちが、この古い歴史と優れた伝統を持つ日本の国に、誇りと自信が持てるように、きちんと教育をしていくことが必要です。日本は本当にすばらしい国なんです。これを歴史教育で侵略国家であるとか、残虐行為をしたとか、そんなことばっかり教えていたんでは日本の国に自信と誇りを持って、もっと子どもたちが育つわけがないと私は思います。ですから、きちんとした国家観、歴史観を持った先生を育て、そしてそれを子どもたちに伝えていくことが必要だと思います。
さらには、東京は今、おじいちゃん、おばあちゃんが1人で住んでいるという例がどんどん増えているわけであります。隣で人が亡くなっても、1週間も10日も気がつかないということがありえるわけであります。これは優しい街ではないんではないかと思います。私は、1日も2日も誰とも会話をしないで、テレビだけが相手で過ごしたというようなことがないように、例えば、多摩ニュータウンとかに、1階はお年寄りには住んでいただいて、高層階には若い子どもを持つ夫婦に住んでもらって、そして、出入りの都度、若い人たちが1階に住むおじいちゃんやおばあちゃんを見ることができる。また若い夫婦が仕事をしている昼間には、子どもが遊んでいるときにおじいちゃんやおばあちゃんの目が届いている、というような、こういった3世代が同居をして、家族と同じように暮らせるような街に なんとかできないのかなと、いうふうに思っています。そうすれば、みんな安心して東京に住むことができるんではないかと思います。今、石原慎太郎先生が来られましたので、いったん下がります。