クラブ消滅の危機→再び日本最高峰の舞台へ。帰ってきた“ミスター・デウソン”原田浩平の本音|フットサル
個性が輝くチームで「F1復活」を
──ただ、就任時のコメントにある「またあの舞台に戻れるように」というのは、当然F1に戻るために力になりたいという気持ちの表れということですよね? そうですね。F2とF1は全然レベル差も違うし、今いる選手もこの神戸のためにものすごく頑張ってくれているので、その舞台に立たせてあげたい。 そして1シーズン頑張って勝ち抜くだけじゃなく、その後ずっとF1に居続けるため地力をつけないといけないですね。 ──そのためには、なにが必要だと思いますか? やっぱりスポンサーと地域密着じゃないですかね。ボアルース長野のGMの土橋宏由樹さんやヤマくん(山蔦一弘監督)とも喋っていたんですが、長野は地域に密着して応援してもらえるクラブを目指して少しずつ基盤ができてきて、今黒字で運営できているらしいんですよ。 スポンサーももちろん大事ですけど、大きいところが一つつくだけだといつどうなるかわからないので、大切なのはたくさんの人、つまり地域に愛されるチームにしていかないと難しいだろうな、と。 じゃあ応援されるために何が必要かと考えると、たしかに「勝利」というのは大きな要素だと思うんですが、選手一人ひとりの個性も大事かなって。 僕が選手だった頃って、苦手なものもあるけど抜き出ているなにかをもっている選手が多かった印象なんですよ。正直最近の選手は、平均値は高いしなんでもできるのかもしれないけど、なんか同じに見えてきちゃうなというのは感じていて……。 なので、もう一度「個性のある選手たちが輝く、デウソン神戸」としてF1に復活できるように、自分の無理のない範囲でできることから貢献していきたいです。
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