バービーが出産して「この国は子どもたちに危険すぎる」と思った理由
フォーリンラブのバービーさんが芸人として、ひとりの女性として、モヤモヤしたことや疑問に思ったことなどと向き合い、自らの言葉で本音を綴っているFRaUweb連載「本音の置き場所」(毎月1回更新)。前回の連載で「親の外見」について自身の思いを率直に綴ったバービーさん。今回は、SNSやテレビを見ていて感じた「見た目を植え付ける」危険性について伝えます。 【写真】表情が“無”すぎる…産後間もないフォーリンラブ バービーと愛娘
美やファッションは楽しむものじゃないの?
中顔面、出目、イエベブルベ、骨格ウェーブストレート……。 令和6年、この世は容姿を分類する言葉で溢れている。ファッションやコスメ選びの指標になると『垢抜け』のためにそこかしこで聞こえるようになってきた。 この手の話題になると、なんとなくヘラヘラと受け流してきたが、ずっと胸に秘めていた思いがある。 「うるさいなぁ。好きにやろうぜ」 こんなことを思うのは、自分と他人の境界線がはっきりしてる40歳(自由業)だからかもしれない。 美やファッションが楽しむものではなく、学ぶものになったのはいつからなんだろう。いや、楽しむものだと私は今も思っているし、楽しんでいる人がいるのも間違いないのだが、「学ばねば」と必死な人が多くなっているように感じる。 その言葉たちに踊らされる若い女性たちを見ていると不憫でならない。 『結局男モテはブルベ。イエベはダサい』 『人中が長いとブサイク』 『顔の日本人女性平均サイズ』 SNSにはコンプレックスを抱かせるような言葉が飛び交っているからだ。
最近の高校生の話題が「整形」?
「この子が思春期を迎えるころ、どんな時代になっているのだろう」スマホ片手に赤ちゃんの寝顔を見ながら、そんなことを考えることが増えた。 このままアンパンマンのジムメリーに夢中なままでいてくれと思ってしまう。愛と勇気だけが友だちさ~♪という世界観のまま、大人になってほしい。だが、社会と切り離して子育てするなんて無理な話だ。 若い女性のSNSには、 「足太すぎ死にたい」 「自分のビジュ悪すぎ鬱」 などなど、本気かポジショントークかはわからないが、自分の容姿が原因で死にたくなるほど落ち込んでいるという投稿がチラホラ見られる。 そして、最近の高校生の話題で多いのは整形についてだと年頃の娘さんを持つ人に聞いた。例えば、「2ミリ目頭切開したい」「私は鼻先にヒアルロン酸入れたい」など理想の整形プランについて妄想して盛り上がるというものだ。 容姿にまつわる言葉を作ったのは大人だけど、抗うのも大人の責任だ。 容姿だけが全てではない、もっと大切なことがあるってことを大人がもっと大きい声で言わなきゃという焦りからこの原稿を書いている。