【高校サッカー】東北学院が42大会ぶりの白星…監督長男のGK橋本脩礼がダメ押し点をアシスト
◇第103回全国高校サッカー選手権 ▽1回戦 東北学院3-1奈良育英(29日、ニッパツ三ツ沢球技場ほか) 37大会ぶり出場の東北学院(宮城)が奈良育英(奈良)を3―1で下し、42大会ぶりの勝利。橋本俊一監督の長男のGK橋本脩礼(しゅうれ、3年)が、後半36分にダメ押し点をアシストした。 東北学院が42大会分の重い扉をこじ開けた。前半7分に背番号10のMF佐藤が直接FKを決めて先制すると、後半7分には右CKから2点目。選手権に向けて重点的に取り組んだセットプレーで得点を重ねた。試合前に「思う存分楽しんでほしい」と伝えた橋本監督は「全国で一つ勝つのが目標だった。達成できてうれしい」と声を弾ませた。 幼なじみコンビによる、あうんの呼吸も光った。決定的な3点目を生み出したGK橋本とMF佐々木智は父が共に同校でプレーしており、生まれた時から交流がある。28日のミーティングでは、涙ながらに「一日でも長く一緒にサッカーしよう」と語り合って試合に臨んだ。橋本のロングフィードからドリブルで突き進んで得点を決めた佐々木智は「最高のゴール。脩礼のおかげでここまで来られた」と感謝。指揮官も全国舞台で披露された2人の連係に「感無量です」と声を震わせた。 次戦の相手は、兵庫県勢で選手権最多の35勝を誇る名門・滝川二。選手権でのチーム最高成績であり、目標の8強へ「一戦一戦こだわって試合をしたい」と橋本。東北学院の誇りを胸に、難敵に挑む。(浅岡 諒祐)
報知新聞社