【仕事なくなる?そんなにすごい?】“AIがずっとしっくりこない”悩みへのけんすうさんの回答が超ハラオチ
AIを扱いまくっているけんすうさんに聞いてみます。
天野 けんすうさん、よろしくお願いします。 けんすうさんは事業でもけっこうド真ん中でAIを扱ってるので“ナメてんじゃないよ”と思われるかもしれませんが… けんすうさん 思わないですね~~。 実際、本当に怖いですよね。AIで仕事がなくなるかもしれないって。 天野 まず聞きたいんですが、「クリエイティブや意思決定みたいな仕事はAIに代替されないから大丈夫」っていう話と「いや、それすら代替されるから危機感を持て」みたいな話があったときに、けんすうさんはどちらの論を支持しますか? けんすうさん それで言うと、クリエイティブな仕事ってAIとの相性がめちゃくちゃ良いんです。 数学のように論理的に正解を出すことは苦手なんですけど、アイデアを大量に出すことは得意。 なので、クリエイティブな仕事は代替される率が高い領域と考えたほうがいいと思います。 天野 そうなのか… けんすうさん たとえば、『新R25』の記事タイトルをつくるならAIに1万通りつくってもらうべき。 そのなかから編集長が“これが一番バズる”っていうセンスや直感で選ぶっていうのがいいでしょうね。 天野 それ、「選ぶ側は最終的には人間だから大丈夫」と思いきや、その意思決定もAIができちゃうんじゃないかと思うんですよ。 編集長の直感より精度の高い“これがいい”をできるようになるんじゃないの?って… そうなったら「編集長がセンスあるから選べる」っていう仕事も代替されるんじゃないかと思うんですが… けんすうさん うーん、あと1~2年は人間がやれると思いますけどね。 天野 い、1~2年…!! けんすうさん ただ、企業の重要なキャッチコピーとかになるともう少し人間が絡む要素が大きくて。 たとえば銀行のキャッチコピーをAIにつくらせると、まずは標準的な、「信頼と絆のなんとか銀行」みたいなのをつくってきます。 いま、みずほ銀行では「誰だって、新しい一歩の前ではふるえてるんだ」というGOさんがつくったコピーが使われてますが、これは「銀行は新しいチャレンジを応援する団体だよ」というコンセプトをつくって共感を生むっていうプロの仕事でできてますよね。 そういった、根っこのコンセプトをつくる部分はやはりまだAIでは代替できないと思います。 天野 なるほど…