予約していた「新幹線の荷物スペース」、知らない人が勝手にベビーカーや荷物を置いていました!注意してトラブルになるのも嫌なのですが、諦めるしかないのでしょうか…?
新幹線には荷物スペースがあり、旅行や帰省などで大きな荷物を持ち込む方にとっては欠かせない存在かもしれません。 ▼新幹線で1人で「2席分」の購入はNGなの? 規則を確認 この荷物スペースですが、特大荷物専用のエリアがあることをご存じでしょうか。東海道・山陽・九州・西九州新幹線に特大荷物を持ち込む場合には、事前予約をして専用の荷物スペースを確保する必要があります。しかし、特大荷物のルールを知らない方もいるため、予約したのにほかの方の荷物が置かれていて不便な思いをしたという方もいるかもしれません。 そこで、当記事では新幹線に特大荷物を持ち込む場合の専用スペースについてお伝えします。特大荷物の定義や予約方法、トラブルの解決方法などを解説するので、ぜひ参考にしてください。
特大荷物を持ち込む場合は、特大荷物スペースや特大荷物コーナーつき座席の予約が必要
東海道・山陽・九州・西九州新幹線に特大荷物を持ち込む場合、「特大荷物スペースつき座席」や「特大荷物コーナーつき座席」の予約が必要です。西日本旅客鉄道株式会社「JRおでかけネット」によると、特大荷物とは3辺の合計が160cm超から250cm以内の荷物を呼び、250cmを超える荷物は新幹線に持ち込めません。 まず、特大荷物スペースつき座席は新幹線の一部指定席車両の最後部座席で、座席後ろのスペースを荷物置き場として利用できます。次に、特大荷物コーナーつき座席は、最寄りのデッキ部(洗面所横)にある荷物置き場を利用できる座席です。特大荷物スペースつき座席や特大荷物コーナーつき座席はネットや駅の指定席券売機などから予約できます。 なお、北海道・東北・秋田・山形・上越・北陸の各新幹線には、特大荷物を持っている方専用の席はありません。新幹線の車内に荷物置き場があり、事前予約不要で利用可能です。同じ新幹線でも運行エリアによって特大荷物の運用ルールが異なるので、混同しないように気を付けましょう。
事前予約は必要だが、追加料金は不要
特大荷物スペースつき座席や特大荷物コーナーつき座席は事前予約が必要ですが、新幹線に乗るための乗車券と特急券があれば追加料金は不要です。普通車指定席またはグリーン車指定席と同じ値段で事前予約できます。 東海道・山陽・九州・西九州新幹線で特大荷物の持ち込みに事前予約制を導入している背景としては、訪日外国人旅行者の増加などが挙げられます。新幹線の利用者が増加しただけでなく、車内に大きな荷物を持って乗車する方も増えたそうです。 すべての方になるべく快適に車内で過ごしてもらうために、荷物置き場を指定席とセットで予約するシステムが導入されることとなりました。