ニューウェイ、アストンマーティンF1加入の最終決断を先送りに。去就の判断にさらなる時間を求める
エイドリアン・ニューウェイは、2025年4月初旬にレッドブル・レーシングを去ってから何をするのかまだ決めておらず、アストンマーティンが提示した、両者で合意した契約締結の暫定的な期限を逃したようだ。F1オランダGPの週末に話をした他のF1チームの主要人物たちは、そう理解している。 【写真】エイドリアン・ニューウェイ駆るロータス49B 2024モナコ・ヒストリック・グランプリ 温和なエンジニアが依然としてフェラーリやウイリアムズからのオファーを検討していると考えている人もいれば、ニューウェイはアストンマーティンに加わる代わりに、セミリタイアに入ることを望んでいると確信している人もいる。F1から完全に離れ、興味のある他の分野のプロジェクトに時間の一部を費やすためだ。 ニューウェイとの契約をまだ望んでいるあるチームの上層部筋によると、ニューウェイのマネージャーであるエディ・ジョーダンとアストンマーティンF1チームのオーナーであるローレンス・ストロールは、将来の契約の基本条件に合意して書類をそれぞれの弁護士に手渡しており、両者はF1契約に関わる多くの詳細を詰める作業を開始したという。まだ契約にOKを出していなかったニューウェイは、将来の選択肢の評価を続けるために数週間の時間を求めていたが、チームの夏季休業が終わるオランダGPの前の月曜日までに、最終的な回答を行うことに同意したと考えられている。 しかしながらその期限は過ぎ、ニューウェイは最終的な結論を出すことなく、ストロールに決断を下すにはもっと時間が必要だと伝えた。なぜなら、F1や他の場所での別のプロジェクトが、65歳のエンジニアにとって非常に魅力的に見えるからだ。 フェラーリはF1第16戦イタリアGP後の月曜日に新しい技術体制を発表すると見られているので、ニューウェイが最終的にスクーデリア加入のオファーを受け入れたかどうかを知るのに、長く待つ必要はないだろう。ニューウェイがオファーを受け入れていない場合、彼がアストンマーティンに加入する可能性は非常に高くなる。ウイリアムズがフィールドの先頭に戻るために必要としているとジェームズ・ボウルズ代表が認めている長期プロジェクトを、ニューウェイが引き受ける可能性は低いだろう。 あるいは、ニューウェイはグランプリレースに背を向けて、他の多くの情熱のひとつであるヨットレースなど、他での挑戦を模索する一方で、仕事をする時間を本格的に減らし、ヒストリックカーレースやマウンテンバイクなどの趣味に専念する時間を増やすのかもしれない。 [オートスポーツweb 2024年08月30日]