ひとり暮らし『東京はひと時の舞台、30代女性「仮暮らし」の部屋』 合わない婚活を止め「望む未来」をつかむまで
最終的に彼女が理想とするのは、自然に近い場所での生活だ。特に海のある場所や、四国や九州の暖かい地域に惹かれているという。 「夢は自分の事業を、自然に恵まれた土地で展開すること。今取り組んでいるブランディングデザインの仕事は、その夢の実現にきっと役立つと思います。 そして結婚という形でなくてもいいのですが、心が休まる土地でパートナーとなる誰かと一緒に暮らせたら最高ですね」 取材を受けた理由について、「きっと私のような女性は、東京にたくさんいると思うんです。だからこそ、そんな日常を記事として残してもらうのもいいのかなと思って」と、語ってくれた佐藤さん。
将来は誰かと暮らしたいと思っている人なら、ひとり暮らしは「仮の暮らし」のように感じるかもしれない。しかしそこで自分に向き合い、内面に培ったものは、未来にその人を支えてゆく軸となるはずだ。 佐藤さんの部屋は、望む未来を待ちつつも、二度とない“今”を大切に生きるための、柔らかに整えられた部屋だった。 本連載では、ひとり暮らしの様子について取材・撮影にご協力いただける方を募集しています(首都圏近郊に限ります。また仮名での掲載、顔写真撮影なしでも可能で、プライバシーには配慮いたします)。ご協力いただける方はこちらのフォームからご応募ください。
■1Kの自宅で紡ぐ、私らしいひとり暮らし 【写真】にぎやかな子ども時代をへて、今は「ひとり暮らし」。そんな佐藤さんの暮らしの様子(12枚)
蜂谷 智子 :ライター・編集者 編集プロダクションAsuamu主宰